映画大ヒットでキムタク超え直前の水上恒司『ブギウギ』の愛助役も好評”悲劇のヒーロー”俳優の呼び声
水上恒司の人気が爆上がりだ。 現在放送中のNHK朝ドラ『ブギウギ』で主人公・福来スズ子の恋人・村山愛助を演じ、生まれた我が子の顔を見ることもスズ子との結婚もかなわぬまま最期を迎える姿に日本中が涙した。 【この笑顔に癒される...】すごい!ドラマロケ中に見せた福原遥の最高の笑顔 昨年12月に公開された映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』では、累計観客動員数は318万8096人、興行収入40億4838万6900円(2月11日時点)と大ヒットを記録。松竹配給の邦画実写作品では歴代2位の木村拓哉主演、山田洋次監督の『武士の一分』(’06年、興行収入41.1億円)超えが目前に迫っている。 「水上は、現代から太平洋戦争末期にタイムスリップした女子高生と添い遂げることができず、死地に向かう特攻隊員を見事に演じ、ここでも観客を号泣させています。水上ファンの女性は、『水上くんの純粋に訴えかけてくるような目を観たくて何度も劇場に通っています』と語っていました」(映画雑誌記者) 水上は人気絶頂の’22年8月に『岡田健史』から本名の水上恒司に改名し、新たなスタートを切った。当時から女性人気は高かったが今、再ブレークしていると言ってもいいだろう。その人気を支えているのが高い演技力である。 「特に『彼の目に引き込まれる』という声を共演者やファンからよく耳にします。活力に溢れ輝きを増していると思えば、悲しみに沈んでいる目。強く訴えかけたり、優しく受け入れてくれる目。彼は目だけで様々な演技ができます」(映画プロデューサー) また演技の幅、つまり役の幅も広く「現代劇から時代劇までなんでもこなせる」という理由で引っ張りだこなのだとか。 ’21年に放送されたNHK大河ドラマ『青天を衝け』では、戊辰戦争で戦ったが最後は新政府軍に追われ自刃した若者で、主人公・渋沢栄一の見立養子・渋沢平九郎を演じた。その演技にSNSは、 《死に往く彼の姿が美しすぎる》《演技がすごい》 などと大絶賛の嵐だった。 「斬られ役、死に役が上手い俳優はいます。また脚本の流れでどうしても死ななければならない役もあります。ドラマや映画を観ている人にとっては、一時的なロスは生じてもどこかで納得しているはずですが、彼が演じると納得できないと感じてしまう。『わかっていても死なないでくれ、死なせないでくれと脚本変更を訴え出たくなる』と語った監督もいました」(前出・映画プロデューサー) 今や、「悲劇のヒーローを演じさせたら右に出る者はいない」という評価に異を唱える関係者はいないという。 「『ブギウギ』の愛助役があまりに自然すぎて、『愛助って本当にこんな人だったんだな』って視聴者は思ってしまった。愛助なのか、水上なのかわからなくなってしまう。演技ですから自分の本当の心情ではないはずです。 その人物がどんな心情なのか想像するしかないが、彼は的確にとらえて表現する。特に悲しさや儚さ、愛情を表す表情が素晴らしい。迫りくる“死”と対峙しながら懸命に生きようとする人物の姿を演じさせたらピカイチです」(テレビ誌ライター) 愛助の演技はネットでも賞賛の声が高く、 《どっちがどっちか(水上自身のキャラなのか、愛助という役なのか)わからなくなる》 という声もあったほど。俳優が役にハマった際に言われる言葉だ。水上はこれからも“悲劇のヒーロー”として視聴者を魅了し続けるに違いない。
FRIDAYデジタル