ビキニで悲願の国際大会V 47歳の元ミセスモデルが日本人女子初の快挙達成
10月12日(現地時間)にスペイン・マドリードで開催されている『IFBBアーノルドクラシックヨーロッパ』で、長瀬陽子(ながせ・ようこ/47)選手がビキニ45歳以上級で本競技で日本人女子初の金メダルを獲得した。 【写真】長瀬陽子選手の美しいボディラインと海外選手との比較
アーノルドクラシックヨーロッパとは伝説のボディビルダーとしても知られる俳優、アーノルド・シュワルツェネッガーが主宰する世界大会で世界チャンピオンやヨーロッパチャンピオンなどの強豪選手が世界各国から集結し、毎年ハイレベルな闘いが繰り広げられている大会だ。 長瀬選手はミセスモデルとして活躍する中で、海外のミセスモデルたちが筋トレする姿に影響を受けて、37歳のときに筋トレ経験ゼロから身体づくりに目覚め、ビキニフィットネスの大会に出場するようになる。 現在では、国内のビキニフィットネス界で活躍を続ける選手であり、全国から猛者が集い、階級別の日本一を決めるオールジャパンビキニフィットネス(2022年よりオールジャパンマスターズ)では今年で6連覇を達成。さらにはIFBB世界マスターズ選手権では2度の3位、昨年の本大会では2位に輝くなど国内、国外合わせてもトップレベルの実績を誇っている。 長瀬選手は2019年に子宮頸がんの手術を乗り越え、昨年の2023年シーズンは更年期障害に悩まされた中での2位。今シーズン始めの取材では、体幹強化など新たな課題に取り組みながら優勝を目指してきたと話していた。 昨年はあと一歩及ばなかったが、本大会で悲願の優勝を手にし、表彰台で大粒の涙を流した。
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
文:FITNESS LOVE編集部 撮影:Igor & Jakub