<繋ぐ・センバツ2022天理>選手紹介/8 村上洸星投手/角田遥貴内野手 /奈良
◇威力ある直球主体に 村上洸星投手(1年) 変化球でかわすピッチングが主体だったが、球威のある直球で押していくスタイルに変えた。球速の向上に努めたこの冬は、自己最速となる142キロを記録。日々進化を続ける成長株だ。 自分の強みに気付いたのは、昨秋の近畿地区大会後に香川県であった練習試合で、中村良二監督から「変化球禁止」を言い渡されたのがきっかけ。スタイルを変えて先発し、7回途中2失点と手応えを感じる結果を残した。最近は直球を多投してもバテないよう、走り込みなどで体力面を鍛える。 昨年末、中学まで練習に付き合ってくれた叔父をがんで亡くした。「甲子園で投げる姿を楽しみにしていた叔父さんに、喜んでもらえるような活躍がしたい」 ◇基礎練で守備力磨く 角田遥貴内野手(2年) 遊撃手として、戸井零士主将(2年)としのぎを削ってきた。基礎練習で磨いた守備力で、チームが掲げる「取れるアウトは確実に取る」を体現する。 堅守でチームを支えた先代の正遊撃手・杉下海生(あおい)選手(3年)とは、昨夏まで毎晩のように自主練を共にした。杉下選手には「とにかく基礎の徹底を」と教え込まれるなど、その姿勢から多くを学んだという。今も自主練の大半は守備の基礎練習に充て、「行き詰まったときのよりどころになっています」と話す。 昨秋の公式戦では出場機会に恵まれなかったが、春に向けても「やるべきことは変わらない」と軸はぶれない。先輩の教えを守り、地道ながらも着実に、夢舞台へと歩を進める。