ニューオーリンズの車突っ込み、単独犯との見方…事件による死者は14人
【ロサンゼルス=後藤香代】米南部ルイジアナ州ニューオーリンズで新年を祝う群衆に車が突っ込んだ事件で、米連邦捜査局(FBI)は2日、警官に射殺された退役軍人シャムスディン・ジャバール容疑者(42)の単独犯だったとの見方を示した。事件による死者数は当初発表の15人から14人に訂正した。
FBI幹部は2日の記者会見で「捜査の結果、現時点で共犯者はいないと確信している」と述べた。事件後、現場近くの交差点で二つの即席爆発装置が見つかり、監視カメラの映像などから、ジャバール容疑者が事件直前に一人で装置を設置したとの見方を強めていることも明らかにした。また、ジャバール容疑者は米国生まれと確認された。
FBIによると、ジャバール容疑者は12月31日夜に自宅があるテキサス州ヒューストンからニューオーリンズまで車を走らせ、イスラム過激派組織「イスラム国」への支持を表明する動画をインターネット上に投稿していた。動画では、昨年の夏前に「イスラム国」に参加したと述べていたという。
ニューオーリンズでの事件の数時間後に西部ネバダ州ラスベガスで発生した車の爆発事故を巡っては、FBI幹部は記者会見で、「現時点で二つの事件の間に決定的な関連性は見いだされていない」と説明した。