漫画家・世紀末さんの「わたしのお正月」
アイデアを練り、取材にでかけ、締切に追われ……。いつも忙しい漫画家のみなさんは、お正月をどう過ごす? 『殺さない彼と死なない彼女』など、悲しくもあたたかいセンチメンタル漫画がSNSで話題の漫画家・世紀末さんが、年越しの瞬間に考えていることとは? 【写真を見る】イラストの全貌をチェック!
年が変わったというだけで何がめでたいのかよく分からないが「あけましておめでとう」と言われて嫌な気持ちにはなるまい。 好きな人に連絡を出来る絶好のチャンスだ!と私は毎年考える。 そういう考えをしているので私に連絡してくる人のことも気になってくる。 時計を気にして日付変更と同時に送信するなんてそれはもう告白じゃないかとすら思う。 どうせなら絶対1番がいい私は日付が変わる前におめでとうと送り「私が1番だったよね?」とめんどくさいことをきいたりする。 そんな私に1番にくるあけおめの連絡はずいぶん前に別れた元彼だったりして、付き合ってる時は0時ピッタリになんて送ってこなかった人が、どうして! もう絶対によろしくなんてしないんだから!と新年早々1人静かにスマホを睨みつけたりするのだ。 本当はスマホなんて気にせずに年越しの瞬間ジャンプして笑ったりしていたいのに。 世紀末(せいきまつ) 漫画家。1995年生まれ。名前の由来は、強くなりたくて「強い=世紀末覇者拳王」だと思ったから。あと響きが良い。著書に『さよならバイバイ、大好きだったよ。』『殺さない彼と死なない彼女』『殺さない彼と死なない彼女After』。