配当+株主優待利回りが265.48%の〈超高利回り〉銘柄、すぐに投資すべきでは!?→タレント・投資家の杉原杏璃が「一概にそうとは言えない」と濁すワケ
優待と配当金のどちらも楽しめる“優良銘柄”
前に紹介した2社は配当金がほぼない会社でしたが、優待品を楽しみながら配当金も受け取れるほうがいいという方へは、例えば、バロックジャパンリミテッドという会社があります。 「配当+株主優待利回り」は9.80%ではありますが、最低投資金額が70,000円台で、人気の婦人服ブランドのグループ店舗で使える割引券が年に4,000円分もらえて、配当利回りも4.77%と高めになりますので、ファッションに興味のある方には良いのではないでしょうか(2024年6月12日現在)。 ちなみに、配当利回りのみでの高配当の目安は3%以上と言われています。 会社の将来性がどうかという点は慎重に吟味する必要があるものの、日常生活のなかで使えるものが株主優待になっている、1つの例として挙げておきます。 また、利益配当金の利回りが高いから良い会社かというと、これも一概にそうだとは言えません。 利益配当金は、会社の1年間の事業で得た利益の一部を充てるものなので、儲かった年は利益配当金も大きくなりますが、逆に利益が全く増えないような時は、前年に比べて利益配当金の額が減らされることもあります。 これを減配といって、実際にそれが行われると、株価は大きく下げます。 結果、受け取った利益配当金を超える損失を被り、プラス、マイナスでマイナスになる恐れがあるので、単純に配当利回りが高い銘柄への投資が有利とは言えないのです。
連続増配企業の株価が安くなったところを狙う
「配当+株主優待利回り」にしても、単純に配当利回りにしても、高ければ良いというものではありませんと、お話ししましたが、じゃあ、どういう基準で銘柄を選べば良いのでしょうか。 注目したいのは、連続増配企業と累進配当企業。 連続増配企業は何期にもわたって増配を続けている企業のことで累進配当企業は何期にもわたって減配をしていない企業のことです。 前にも、利益配当金はその会社の純利益の一部を株主に分配するものと言いました。その利益配当金が何期にもわたって増え続けているということは、それだけその会社の業績が伸びていることを意味します。 株式に長期投資する場合のポイントは、持続的に業績が伸びている会社の株式を選ぶことです。 業績が安定的に伸びていれば、多少の上下はあったとしても、株価は徐々に下値を切り上げる形で上昇トレンドを描いていきます。ですから、連続増配しているような会社をまず探し、その会社の株価が下がったところで投資するのです。 ちなみにこの手の会社はインターネットで簡単に見つけることができます。