男子ゴルフ東京五輪代表が逆転パリ切符へ全米オープン5位以内目指す…石川遼も単独2位なら望み
男子ゴルフの海外メジャー第3戦、全米オープンは13日から4日間、ノースカロライナ州パインハースト・リゾートで行われる。日本から上位2人の出場が見込まれているパリ五輪出場権は、17日付の世界ランキングを基にした五輪ランクで決定する。東京五輪代表で、日本勢4番手につける星野陸也(28)=興和=が11日、最終決戦での大逆転切符取りへの意欲を口にした。 星野が2大会連続五輪出場へ、メジャーの舞台で逆転劇を起こす。2月に欧州ツアーで初優勝後、4月に胸の痛みなどを訴えて入院。この日は9ホールを回り「不安はあったが、体もよく動き、ショットは思った以上に調子がいい」。気胸からの約3か月ぶりの復帰戦を前に、笑顔を見せた。 全米オープン後に男子のパリ五輪代表が決まる。日本勢は2人が出場権を得る見通しだ。世界ランクの1番手は14位の松山英樹(32)=LEXUS=で権利獲得は当確。星野は4番手の108位にいる。2番手に上がるには83位の中島啓太(23)=フリー=を抜く必要がある。 メジャーで得点が大きい今大会に日本勢6人が出場するが、中島が不在。今大会の正確なポイント配分は14日に確定するが、昨年大会のポイントを基に算出した場合、星野は5位以内、金谷拓実(26)=Yogibo=は単独3位、石川遼(32)=カシオ=は単独2位で逆転の可能性を残す。過去の全米オープンで日本勢のトップ5入りは3人しかいないが、星野は諦めていない。「厳しい状況だけど、まだチャンスがあるかもしれない」と最終決戦で全力を尽くす。 ◆男子ゴルフのパリ五輪への道 17日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を得る。〈1〉同ランク15位以内は各国・地域で最大4人。〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。大会は8月1日から4日間、フランス・ル・ゴルフナショナルで、72ホールストロークプレーの個人戦で争われる。21年東京五輪は松山英樹が4位、星野陸也は38位。
報知新聞社