中国・北京動物園のパンダ舎、改装後再オープン 見学者が続々
【東方新報】北京動物園(Beijing Zoo)のジャイアントパンダ舎が、5日間の改修工事を終え、今月2日に再オープンした。アップグレードされたすみかで暮らすお気に入りのパンダを一目見ようと、見学者が続々押しかけている。 管理当局は、今回の改装は、行動の多様化によって動物の心身の健康増進を図るという目的の改良工事だと説明している。ジャイアントパンダのために自然環境をより忠実に再現するため、動物園は2020年以降毎年改良工事を実施しているという。 今年の目玉は、ファンに人気の萌蘭(モンラン、Meng Lan)の「豪華なすみか」で、トランポリン、スペースカプセル、滑り台、水遊び場などが新たに設置された。 モンランが新しい設備で遊ぶ様子を見ようと見学者が押し寄せ、長い行列ができたという。 オープン初日に来園した若い見学者は「パンダたちが新しい環境を気に入るか確かめたくて、さっそく見に来ました」と話していた。 明らかにリラックスしている様子のモンランは、滑り台を登ったり、吊り下げられたサイコロのおもちゃで遊んでいる姿が見られた。 SNSプラットフォーム「小紅書(Red)」にはファンからの「モンランはグレードアップされたすみかを楽しんでいる」とアップグレードを楽しんでいる」という投稿も見られた。 隣接するエリアでは、屋内で飼育されている双子の姉妹・萌宝(モンバオ、Meng Bao)と萌玉(モンユー、Meng Yu)が新しい休憩用プラットフォームでおどけるようなしぐさに、見学者たちから笑いが巻き起こった。 改良工事は、それぞれのパンダのニーズに合わせてカスタマイズされており、サイズを合わせた登り木や、インタラクティブな遊び道具、より快適な寝床となる織物のベッドなどが設置された。 ライブ配信をする見学者は、より控えめな性格の福星(フーシン、Fu Xing)について、「改装後は全てのパンダにとって居住空間が改善され、それぞれの個性に合った環境が整えられた。フーシンにも日光浴に最適な居心地の良い場所ができた」とレポートした。 動物園はまた、高齢のパンダ・丫丫(ヤーヤー、Ya Ya)と古古(グーグー、Gu Gu)のために、小型の滑り台や穏やかな運動を促す設備を組み込んだエリアを新たに用意した。 動物園は、パンダたちの新しい環境への反応を見ながら、今後も継続的に環境改善に取り組んでいくと述べている。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。