マカオで今年初となる当地デング熱感染例確認
マカオ政府衛生局は10月23日夜、マカオ域内で今年初めてとなる当地デング熱感染例を確認したと発表。 同局によれば、患者はマカオ半島の青洲エリアに居住し、主にマカオ半島の孫中山記念市政公園とフローラガーデン(二龍喉公園)付近で仕事に従事するマカオ人の男性(59)で、10月18日から発熱、頭痛、筋肉痛の症状が現れ、医療機関を受診。その後も症状が持続し、22日にマカオと隣接する広東省珠海市の医療機関を受診したところ、デング熱感染の疑いがあることがわかり、すぐにマカオへ戻って公立総合病院の仁伯爵綜合醫院を受診し、23日に同院で実施した血液検査の結果が明らかとなり、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認されたという。 目下、患者の容体は安定しており、同局の疫学調査に対して潜伏期間中の外遊歴はなく、同住の家族及び職場の同僚に体調不良の者はいないと説明。同局では、疫学的分析に基づき、本症例を当地感染例と判断。影響を最小限にとどめるため、速やかに患者の住所及び職場周辺で他に感染例がないかの調査を進めるとともに、蚊の発生源のチェックと蚊の駆除を実施するとした。 同局では、広く市民に対して広東省で比較的多くの当地感染例が出現する中、状況を軽視せず、予防対策を講じてほしいとした上、患者の住所及び職場周辺の住民については、特に対策を強化して臨むよう呼びかけた。 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例だったが、今年のデング熱感染確認例は本症例を含めて2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(11例)の計16例に達し、うち15例が輸入性(患者の渡航・滞在先は主に東南アジア、南アジア、中国本土となっている)。10月に入って以降、新規感染確認例が急増している状況。