大谷翔平、〝吉兆〟父の日弾 MVPイヤー21、23年に次ぐ3度目
【ロサンゼルス16日(日本時間17日)=山田結軌、丹羽美佳子通信員】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(29)は「父の日」に行われたロイヤルズ戦に「2番・DH」で出場し18、19号の2打席連続ソロをマーク。3―0の勝利に貢献した。 【写真】本塁打を放った大谷はブルペンで待機する投手陣に向けて、右人さし指を挙げた 大谷が持ち味の豪快な打球を2本、かっ飛ばした。父の日での本塁打は「あんまり今まで打っている思い出はなかったですけど」と笑ったが、ア・リーグMVPを獲得した2021、23年に次いで3度目(過去2年は1本塁打ずつ)。5月12日の母の日は無安打に終わっており「打てて良かった。シリーズを勝ち越せて良かった」と満足そうに話した。 試合前の選手紹介ではドジャースタジアムの大型ビジョンに『TORU’S SON(徹さんの息子)』と表示された。父の徹さんは社会人野球の三菱重工横浜で外野手として活躍。大谷が野球を始めた水沢リトルでコーチと監督を務め、野球を楽しみながらも全力疾走することなどの大切さを説いた。 MLBの公式インスタグラムは、父の日の特集として大谷と徹さんの2ショット写真を公開。しゃがんで寄り添う徹さんの横で、カメラを見つめる大谷の真っすぐなまなざしが印象的だ。この日の大谷は、ニューバランスの「N」の部分がライトブルーのスパイクを着用した。 6月は5本塁打(3・4月、5月にそれぞれ7本塁打を記録)、打率・241(シーズン打率・309)。ボールゾーンのスイング率は、左太もも裏の打撲を抱えた5月16日から6月10日までが38・8%。これが打率を下げる原因の一つになったが、6月11日からこの日までは18・5%と改善された。 「毎日良くなるように努力している。それがいい結果につながった」。ボール球を見極めてストライクゾーンの球を強くスイングする、大谷本来の姿に戻りつつある。 ■データBOX 今季70試合に出場している大谷は5月18日に1試合だけ1番打者で出場し、4打数無安打だった。エンゼルスに所属し初の本塁打王に輝いた昨季は5試合で打率.450(20打数9安打)、1本塁打、6打点。22年は32試合で打率.248(125打数31安打)、7本塁打、18打点。21年は23試合で打率.272(81打数22安打)、6本塁打、10打点。