杏「現場では2日に1回くらい泣いていた」出演の決め手や見どころを語るインタビュー映像公開 映画『かくしごと』
『生きてるだけで、愛。』で長編監督デビューを飾った映像クリエイター、関根光才の長編第2作目となる、映画『かくしごと』より、主演・杏のインタビュー映像が公開された。 本作は、杏演じる主人公・千紗子が、事故で記憶を失った少年・拓未を自分の子どもとして匿う、子を守るための強烈な愛と嘘の物語。原作は「ミステリー作家が描く感動小説」として評価も高い、北國浩二の「噓」。認知症を患い、娘のことすら忘れ、日に日に別人のように衰えてゆく父・孝蔵役には、名優、奥田瑛二。少年役に中須翔真、さらに佐津川愛美、酒向芳、安藤政信といった実力派俳優が脇を固める。 主題歌はオルタナティブロックバンド羊文学による書き下ろし楽曲「tears」。 この度公開された映像で、杏は、出演の決め手について「千紗子という役を、今の自分だったらできるかもしれないと思ったのが大きな理由のひとつかなと思います」と語る。脚本を読んだ印象については「いろんな世界の中での出来事に思いを馳せて、もっと胸が苦しくなることが年を重ねるにつれて増えてきたと思うので、その想いを反映できる作品だと感じました」と話す。撮影については、「楽しいシーンではない、辛いこともたくさんあったので、1日撮影が終わると『は~終わった~』という感じで、結構大変だったと思います。2日に1回くらい泣いていました」と千紗子役の難しさと苦労を明かした。 さらに、本作の物語に「現代のおとぎ話みたいだ」という印象を抱いたという杏。「例えば本当にかわいそうな目に遭っている子どもがニュースで出てきたときに、この子を守ってあげたいとか、もし目の前にいたらあったかいご飯をあげて抱きしめてあげたいと思っても、何かが起きてしまったからニュースになっているから、なかなかそこから先に自分ができることってなくて歯がゆいことが多いと思います。それをひっくり返して、千紗子は私が母親だと言って、親子として関係を築いてしまう。それがいいことなのか悪いことなのか、自分だったらどうするだろうかと考えながら、ミステリーとして観ていただけると思います」と見どころを語る。 映画『かくしごと』は、2024年6月7日(金)より全国ロードショー。
otocoto編集部