ハルビンの氷雪経済、海外メディアが称賛
【東方新報】冬シーズンの到来で、黒竜江省(Heilongjiang)の省都ハルビン市(Harbin)が、今中国で最も輝かしい観光地として国内外の注目を集めている。 多くの海外メディアが観光による「氷雪経済」に注目し、中国経済回復の目玉になると考えている。 ディズニーのアニメ映画『アナと雪の女王(Frozen)』の女王エルサ(Elsa)もさぞかし喜ぶことだろう。「ハルビン国際氷雪彫刻フェスティバル」のメルヘンチックな城は、全て氷で彫られたものだ。他にも、中国様式の橋や建物を模したものや北京市の天壇公園(Tiantan Park)を模したものもある。 インド系アメリカ人が運営する独立系ニュースネットワーク「BNN Breaking」は、「ハルビン国際氷雪彫刻フェスティバル」は、最先端の技術を駆使して、想像を超えた、息をのむ氷と雪の芸術を創り出し、きっと他では味わえない魅惑的な体験ができると評している。 また、あらゆる年齢層が楽しめるエンターテインメントで、文化交流のプラットフォームとしても機能し、世界各地からアーティスト、パフォーマー、観光客が集まっているとも紹介している。 英国のタブロイド新聞「デーリー・メール(Daily Mail)」によると、今年のフェスティバルは、1月2日終了の年末年始3連休の間に、ハルビンに305万人の訪問者を集めることに寄与し、観光収入で59億1000万元(約1215億6870万円)を生み出したという。 シンガポールの「聯合早報(Lianhe Zaobao)」は、ハルビンがSNS上でバズったのは、この街のホスピタリティだとコメントした。例えば、広場には観光客が暖を取れるように「観光ステーション」が設置されている。 パキスタンのメディア「Pakistan Today」は、「にぎやかで活気のある光景は中国最南端の海南島(Hainan Island)に限ったことではない。中国北西部の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)を含む中国の他の地域でも、観光客の人数と収入が堅調に伸びている」と報じている。 また「観光ブームは、中国の消費市場の活力と可能性を示すだけでなく、中国の今年の全体的な経済回復への道を開くものだ」という専門家の見方も紹介している。 現地データによると、年末年始の休暇中、新疆ウイグル自治区には166万人を超える観光客が訪れ、前年比195パーセントの増加となり、観光収入は約17億6000万元(約362億円)に達し、前年比424.3パーセントの大幅な伸びを示した。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。