【日本ハム】郡司裕也がカメラ破壊弾 キャリアハイの4号2ランも「まだまだ。サードのレギュラーを離さないでいきたい」
◆パ・リーグ 日本ハム12―3西武(15日・エスコンフィールド) 日本ハム・郡司裕也捕手(26)が難敵を打ち砕いてキャリアハイの4号2ランを放った。西武戦(エスコン)に「3番・三塁」で先発し、4点リードで迎えた3回無死一塁。昨季から13打数無安打と完璧に封じられていた隅田の外角直球を逆方向へ。「相性がめちゃめちゃ悪かったので割り切って直球を狙いました」と出場11戦ぶりの2ランをたたきこんだ。 ぐんぐん伸びた打球は何と右翼側ブルペンにある約30万円のカメラを直撃し破壊。ベンチに帰ると「お前カメラ壊したやろ。あれ30万やぞ」とツッコまれた。球団の厚意で弁償は避けられたが「30万でホームラン1本打てるなら、いくらでも払いますよ。返ってきますから」と背番号30。自己最多20打点目に到達する一撃でチームを今季2度目の5連勝に導いた。 本職は捕手ながら、2月のキャンプからは本格的に三塁に挑戦し「まさかこんなに出続けるとは思ってなかった」と既に23試合で先発。主砲の万波に次いで打点チーム2位と攻撃陣をけん引しているが「3番・三塁である以上、数字もまだまだ」と欲は尽きない。 中日では4年間で本塁打ゼロ。長きにわたる2軍生活を知っているからこそ、新天地で主力としてプレーする日々に喜びを感じている。「こんなのでキャリアハイじゃまだまだ。この際、サードのレギュラーをつかんで離さないでいきたい。そういう思いがある」。指揮官も「天才」と表現する仕事人が新庄ハムの躍進を支えている。(堀内 啓太)
報知新聞社