五木ひろし、高橋愛とコンビ組み「恐竜体操」 30年前に歌った童謡に2人の故郷・福井の人たちが振り付け考え復活「よくぞ探し出してくれた」
歌手、五木ひろし(76)が元モーニング娘。の女優、高橋愛(37)とコンビを組み、5月5日のこどもの日にコミカルな「恐竜体操」を自らの公式YouTubeにアップすることが24日、分かった。自ら歌った30年前の童謡に昨年、2人の故郷・福井県の人たちが新たな振り付けを考え復活。子供向け体操の映像公開は芸歴60年で初となる五木は、ノリノリで収録した。 【写真8枚】「恐竜体操」の映像収録を行う五木ひろしと高橋愛。恐竜の着ぐるみや女性ダンサーが盛り上げた 「恐竜体操、行くよーっ!」-。東京都内のスタジオでこのほど行われた収録で冒頭、五木の元気な掛け声が響いた。 それを合図に、CDから流れる五木と子供合唱団の歌に合わせ、恐竜の着ぐるみも参加。「ガオーッ」とポーズを取ったり、四股(しこ)を踏んだり、小さくジャンプしたり…。全員が恐竜になりきって3分強、全身運動で心地よさそうに汗を流した。 この歌は、五木がプロデュースして1994年10月に発売した童謡アルバム「平成のDO-YO」(18曲入り)の1曲。子門真人(80)が歌ってシングル史上最多の450万枚以上を売り上げた「およげ!たいやきくん」の黄金コンビ、高田ひろお氏(77)と佐瀬寿一氏(75)が作詞作曲した。 振り付けも考案されたが、翌95年1月に阪神・淡路大震災が発生。同年5月のこどもの日に、五木が被災地慰問した際に幼稚園児たちの前で歌って披露して以来、記憶の彼方にあったという。その一方、福井県では80年代から恐竜の化石が次々と発見され、県立恐竜博物館が誕生。最近は「恐竜王国」と呼ばれるほどのブームに。 「恐竜で何か楽しめるものを作りたい」と考えた福井商工会議所青年部が昨年、ネットで「恐竜体操」の原曲を発見。新たな振り付けを考案し、今月からJR福井駅西口で毎週火曜の昼、子供向けに公開を始めた。それに五木が目を留め、今回のコラボ実現となった。 五木は「元々は当時5歳だった長男や子供たち向けに作った童謡アルバムの1曲。よくぞ探し出してくれた」と感謝し、「子供たちはもちろん、中高年世代の健康増進につながれば」と笑顔。高橋も「この体操で五木先輩とさまざまなイベントやメディアに出演し、故郷の盛り上げにも一役買いたい」と願った。 ★北陸新幹線の延伸3日前に福井歌った新曲
北陸新幹線の延伸で先月16日、福井県敦賀市と東京が直結。最速3時間8分で結ばれ、以前より50分短縮された。折しも、その3日前、五木は現在放送中のNHK大河「光る君へ」(日曜後8・0)の主人公・紫式部が暮らしたこともある越前・福井を歌った新曲「こしの都」を発売したばかり。「福井は自然が豊かで、海山の幸もふんだんにある。僕の今の歌にも、ぜひ親しんでいただければ」と多彩な人の縁に思いを巡らせた。