【次は自分かも】5人に1人は過去1年間で投資詐欺に接触している?若い世代のほうが多い傾向に
投資詐欺に関する被害や相談件数は年々増加傾向にあります。 実際に、警察庁生活安全局の「令和4年における 生活経済事犯の検挙状況等について」によると、投資詐欺に関する相談件数は、2018年で1330件に対し、2022年は2584件となっています。 【調査結果をみる】投資詐欺に関する調査結果「5人に1人が投資詐欺と接触!」 投資詐欺がこの数年で増加傾向にある背景として、新型コロナウイルス感染症や物価高による経済的な不安や、年金問題などが関与しているとうかがえます。 「自分は大丈夫」と思っていても、意外なきっかけから投資詐欺に巻き込まれる可能性も十分にあるため、日頃から投資詐欺に遭わないための対策をしておくことが大切です。 本記事では、日本の投資詐欺の実態について、実際の調査データをもとに紹介していきます。 投資詐欺に遭わないための対策についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
5人に1人は過去1年間で投資詐欺に遭った・勧誘を受けたと回答
株式会社アドバンが運営する「テクニカルブック」は、投資詐欺の遭遇状況を調査する目的で、20歳以上の男女7730名を対象にアンケート調査を実施しています。 調査概要は下記のとおりです。 ・調査機関 :自社調査 ・調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」) ・対象エリア:日本全国 ・対象者 :20歳以上の男女 ・調査期間 :2023年10月11日~10月18日 ・有効回答 :7730名 ・プレスリリース公開日:2023年11月7日 上記調査の結果、20.3%の人が過去1年間に投資詐欺に遭った・勧誘を受けたと回答しています。 上記の結果をみると、約5人に1人が過去1年において、なんらかの投資詐欺に接触していることがわかります。 上記の調査は、投資に興味のない人も含めた調査となっていることから、投資詐欺は我々の日常で身近に起きていると言えるでしょう。 ●【年代別】若い世代のほうが投資詐欺に巻き込まれやすい? 株式会社アドバンの「年齢別の投資詐欺の経験に関する調査」では、「投資詐欺に遭遇した」または「投資詐欺と疑われる勧誘を受けた・商材を見かけた」と回答した人の割合は、下記の結果となりました。 ・20歳代:32.3% ・30歳代:24.9% ・40歳代:18.6% ・50歳代:14.4% ・60歳代以上:11.9% 上記の割合から、若い世代のほうが比較的投資詐欺に接触する機会が多い傾向があるとわかります。 上記の背景として「若い世代ほど短期的に投資をしたい・儲けたい」と思っている人が多い傾向にあることから、投資詐欺の接触機会が多くなっているのではないかとうかがえます。 日本証券業協会の「個人投資家の証券投資に関する意識調査」における、年代別の株式の平均保有期間をみると、「3年未満」の割合が20~30歳代で合計で70.6%であり、他の年代と比較して保有期間が短い傾向にあります。 投資詐欺には「短期的にすぐに儲けられる」といった事例が多いことから、長期投資志向の薄い若い世代が狙われやすいのかもしれません。