【ソフトバンク】3月に支配下勝ち取った21年育成ドラ2が初スタメン初安打初打点「去年までだったら、イメージもできなかった」
◆パ・リーグ 楽天4―5ソフトバンク(6日・楽天モバイルパーク宮城) 粘って7球目だった。ソフトバンク1点リードの9回1死三塁。プロ初スタメンの川村が高め直球を左前に打ち返した。プロ5打席目の初安打は適時打に。7回にもプロ初打点の左犠飛を放って「お世話になっている人の前で打てて良かったです」と大学時代を過ごした仙台で客席を見渡した。 北海道松前町出身で北海高、仙台大を経て21年育成ドラフト2位入団。緒方、仲田とそろって支配下登録されたのが3月19日。「去年までだったら、こんな風になるとイメージもできなかった」と感慨にふけった。両親も「エスコンより楽天の方が(時間的に)近い」と北海道新幹線で駆けつけた。 小久保監督は犠飛を打った打席で代打を用意していたことを明かしつつ「きょうは川村に懸けてみようと。いい方向に出ましたね」。逆転勝利で3連勝。開幕3カード連続勝ち越しとなり、単独首位も維持。分厚い選手層から、また新たな孝行息子が出現した。(田中 昌宏)
報知新聞社