【七夕賞展望】7月7日の〝七夕決戦〟は人気サイドでの決着が多め!? 狙い目は重賞未勝利組
[GⅢ七夕賞=2024年7月7日(日曜)3歳上、福島競馬場・芝2000メートル] 5年ぶりに7月7日=に行われる七夕賞。過去に七夕当日に行われたレースは5度あり、2000年以降は3回ある。 02年1着イーグルカフェ57キロ=3番人気 13年1着マイネルラクリマ57キロ=1番人気 19年1着ミッキースワロー57・5キロ=3番人気 2000年代で4度しかない1番人気の勝利を含めてハンデ上位の人気馬が勝利を収め、馬連はいずれも5000円以内(02年=4000円、13年=4960円、19年=2710円)となっている。荒れる重賞のイメージが強い七夕賞だが、今年の〝七夕決戦〟の結末はいかに? 実績上位は重賞ウイナーの面々。フェーングロッテン(58キロ=セン5・宮本)は22年のGⅢラジオNIKKEI賞覇者でほかにも重賞で2着2回、3着2回。去勢明け初戦となった前走のGⅢ小倉大賞典(5着)で復調を感じさせる走りを見せており、昨年14着大敗からのリベンジを狙う。 20年のラジオNIKKEI賞勝ち馬バビット(57キロ=牡7・浜田)も当地適性は高い。気分良く行ければ残り目も十分だろう。逆に昨年のGⅢ新潟記念を制したノッキングポイント(57・5キロ=牡4・木村)は久々の右回り&初コースへの対応がカギとなる。 ただ、これら重賞勝ち馬はいずれも近走内容がもう一歩。勢いという点では、重賞初制覇を狙う組が大きく上回りそうだ。キングズパレス(57キロ=牡5・戸田)はオープン入り初戦のGⅢ新潟大賞典でハナ差2着。3勝クラス勝ち上がりには時間を要したが、いきなり重賞通用の力を見せた。福島コースは初となるものの、さまざまなコース形態で結果を残してきただけに不安はなかろう。 同舞台の福島民報杯を制しているリフレーミング(57キロ=牡6・鮫島)も6歳ながら充実期を迎えている。当地で2勝を挙げており、その脚質のイメージに反して適性は高い。新潟大賞典ではキングズに先着を許したが、コース相性を武器に逆転を狙う。 レッドラディエンス(57キロ=牡5・友道)はデビュー2戦目から10戦連続で馬券圏内入り。相手やコース、展開を問わない安定感は大きな武器で、17年ゼーヴィント以来となるディープインパクト産駒による七夕賞Vなるか。また、福島記念連続3着(21→22年)など小回り巧者のアラタ(58キロ=牡7・和田勇)、ブリンカー装着で再上昇ムードのカレンルシェルブル(57キロ=牡6・安田)、機動力豊富な福島民報杯2着馬ボーンディスウェイ(56キロ=牡5・牧)ら舞台巧者もスタンバイしている。
東スポ競馬編集部