韓国・記録的猛暑が覆した「流通の常識」…モールでバカンス“モールカンス”で不況突破
【08月27日 KOREA WAVE】韓国で今年の夏、記録的な猛暑と熱帯夜の影響で、避暑客が屋外ではなく屋内に集まり、大型ショッピングモールが予想外の特需を迎えている。ソウルでは依然として体感気温が35度を超える日が続いており、7月21日以降、熱帯夜が1カ月以上も続いている。そのため、夜間や週末のショッピングモール利用客が急増している。 8月に入り、ザ・現代ソウルの訪問者数は昨年同月比で22%増加し、ザ・現代パンギョでも20.1%増加した。7月も訪問者数が前年同期比で10%以上増加していたが、7月末から続く猛暑と熱帯夜の影響で8月の訪問者数はさらに増加した。 現代百貨店の担当者は「人気ブランドの補強やユニークなポップアップストアの実施もあるが、特に天候の影響で多くの顧客が快適な環境でショッピングを楽しもうと訪れている」と述べた。 ザ・現代ソウルでは、9月まで人気ポップアップストアを継続し、9月4日からは人気アイドルバンド「デイシックス」のポップアップも計画されている。 また、新世界(シンセゲ)のスターフィールド・ハナムでも訪問者数が増加している。今月18日までの週中の訪問者数は昨年比で10%以上増加し、週末には10万人を超えた。特に、1日と2日の平日には6万2000人が訪れ、平日訪問者数の新記録を更新。週末の11日と15日にはそれぞれ10万7000人が訪れ、日別最高記録を達成した。 さらに、ロッテショッピングが運営するタイムビラス水原も、7月の訪問者数が前月比で約10%増加した。ロッテワールドモールでも同様の増加傾向が見られ、19日までの期間でF&B部門の売り上げが30%増加した。 流通業界では、猛暑が続く中、大型モールへの訪問者が増えた結果、第3四半期の売り上げやクリスマスなど年末のシーズンに向けた下半期の業績がさらに向上するとの期待が高まっている。業界関係者は「ショッピングとポップアップイベントを組み合わせた屋内旅行のコンセプトが浸透し、モールへの訪問者が増加している」と述べ、暑さが続くことでさらに多くの顧客がモールを利用すると予想している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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