ケンドー・カシンが神妙に小林邦昭さん追悼「プロレスのアドバイス? なかったです」
9日に死去した〝虎ハンター〟こと小林邦昭さん(享年68)を悼む声が、プロレス界から続いている。1992年4月に新日本プロレスに入門した〝悪魔仮面〟ことケンドー・カシンが11日に取材に応じ「大先輩なのに偉ぶらず、気さくに話しかけてくれる人でした」と振り返った。 【写真3枚】三沢光晴もエジキ…“虎ハンター”小林邦昭「マスク剥ぎの歴史」 カシンの入門当時、小林さんは36歳と年齢が10歳以上離れたまさに「大先輩」だった。それだけに道場で一緒になっても、同じメニューをこなすことはほとんどなかった。しかし練習後にはしばしば食事をともにしたという。カシンは「ほかの先輩方はやっぱり、若手の僕らと一緒にちゃんこを食べることはなかったんです。でも小林さんは練習後に一緒にちゃんこを食べながら、いろんな話を聞かせてくれましたよ」と明かす。 「『昔はマンション前に女性ファンが何十人も並んだ』とか『ファンレターが何百通も来て大変だった』とかそんな話をよくしてくれて、80年代のプロレスブームのすごさを思い知らされたものです。プロレスのアドバイス? そういうのはなかったです」と懐かしむ。 そして「楽しい方でした。いろんな〝バカ話〟を聞かせてくれて。例えば…(以下割愛)」と伏字なしに語れないエピソードを口走った。 選手晩年については「いつも道場でウエートトレーニングをして、終わったらプロテインを飲んで、筋肉の張りがすごかったのを思い出します。トレーニングをしているからこそ何歳になってもおなかも出ず、カッコいい体を維持できているんだな、と感心していました」と話す。 最後に「いつも、佐山(聡=初代タイガーマスク)先生のことを『アイツはすごかった』って言っていたのを覚えています。ご冥福をお祈りします」として、天を仰ぐのだった。
前田聡