紅白・星野源『地獄でなぜ悪い』から曲目変更 監督の性加害報道で批判、NHK「番組全体の構成や演出面などから判断」
歌手の星野源さんが2024年の大晦日に放送される「第75回NHK紅白歌合戦」(NHK総合など)で、『地獄でなぜ悪い』を披露すると発表したことに批判の声が相次いだことを受け、NHK紅白歌合戦の公式Xが2024年12月26日、曲目を変更すると発表した。 【画像】NHKの発表全文を読む ■『地獄でなぜ悪い Why don't you play in hell?』の主題歌を予定していた 物議を醸したのは、13年10月のリリースで、星野さんも出演した映画『地獄でなぜ悪い Why don't you play in hell?』の主題歌として、同映画の監督を務めた園子温氏からのオファーを受け書き下ろされた楽曲「地獄でなぜ悪い」だ。 園氏をめぐっては、22年4月に「週刊女性PRIME」などが、出演女性俳優らが性被害を受けたとの訴えを報じた。 園氏は一連の報道に対し訴訟提起を行い、24年1月に和解を報告。この和解により、インターネット上に掲載された記事は全文削除されている。 SNSでは、星野さんの発表に際し、あえて今年この楽曲を披露するという選択について疑問の声が上がっていた。 紅白公式Xは26日、「第75回NHK紅白歌合戦 星野 源さんの曲目変更のお知らせ」として文書を公開した。 「12月23日に行った『第75回NHK紅白歌合戦』の曲目発表以降、星野源さんが歌唱する『地獄でなぜ悪い』に関して、さまざまなご意見をいただいております」とした上で、楽曲を選んだ理由について説明を行った。
「アーティストはもちろん、NHKも性加害は決して許さないという姿勢」
「私たち制作チームは、今回のテーマである『あなたへの歌』のもと、この楽曲に込められた思いやメッセージを、テレビをご覧になる『あなた』へお届けすることで、今さまざまな時間を過ごしている人たちを気づけたい、という思いから、楽曲の選定を行い、オファーしました」 その上で、「アーティストはもちろん、NHKも性加害は決して許さないという姿勢であることは言うまでもありません」と主張。 「曲目発表後の反響を受け、あらためて紅白制作チームとアーティストサイドで協議を行い、番組全体の構成や演出面などから判断し、星野源さんの歌唱曲を、デビューアルバムに収録されている『ばらばら』に変更することを決定しました」と報告した。 「ぜひ、紅白制作チームならびに星野源さんが思いを込めたパフォーマンスにご期待ください」と呼びかけている。