『あやまんJAPAN』ファンミーティング潜入撮!10周年「一億総あげまんプロジェクト」の全貌とは
「ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー! ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー!」 銀座のカラオケボックスで『あやまんJAPAN』の月1回恒例のファンミーティングが開催されていると聞いて駆けつけた本誌。そこで目にしたのは白昼のパーティールームであのお馴染みのフレーズに合わせて踊りまくる女たちと、その激しいノリに完全に圧倒されながらも嬉しそうにしている男たちが繰り広げていた痴態だった。 【一度は乗ってみたい】すごい…これがあの有名な「あやまんジェットコースター」だ! とても活字にはできないような下ネタの替え歌のオンパレードと、あやまん監督の脚の間をトンネルに見立ててスカートの中に男性の頭を入れる〝あやまんジェットコースター〟など、繰り出される数々の〝荒芸〟に、参加した男性の1人は「まさに非日常ですよね! ふだんのストレスも吹っ飛びます」とコーフン気味。本誌はその激しすぎるノリにただただ圧倒されるばかりだったのだ。 それにしても、「ファンミーティング」と聞いていたのに、想像していたものとはかなり違っていてビックリ。普通だったらタレントvs.圧倒的多数のファンという構図なのに、ここにいるのは『あやまんJAPAN』側6人vs.男性4人。どっちかというと〝合コン〟みたいなんですけど? 「距離の近さぐらいしか売りがないですからね(笑)。『あやまんJAPAN』は元々飲み会を盛り上げることに特化した集団なんです。一時はメディアとかにもバーって出てみたものの、やっぱりテレビって見てる人とは距離があるし、交われないじゃないですか。そこにすごくヤキモキしたり、落ち込んだ部分があったりしました。 でも、こういうオフ会は近い距離で皆さんと絡めるので『あやまんJAPAN』の真骨頂が出しやすいのかなと思いますね。もうオフ会も多分10年近く続けていて、ある程度来るメンバーは決まってるから、みんなそんなにありがたみも感じてないと思うんですけど(笑)」(あやまん監督・以下同) それでも一時はファンが1人しか来なかった時もあったという。さすがに誰も来なくなったらオフ会をやめようと思ったそうだが、こうして無事に現在まで続いているようだ。 ’10年に『とんねるずのみなさんのおかげでした』への出演で一気に大ブレイクした『あやまんJAPAN』。ブームが下火になり、創設時からのメンバーであるファンタジスタさくらだが抜けて新メンバーが加入するなどした時期に『あやまんJAPAN』は突如、所属事務所から独立して’14年7月『あやまんJAPAN株式会社』を設立する。 「その頃私は芸能活動と並行して六本木で会員制のカラオケバーをやってたんですけど、夜から朝まで死ぬほど盛り上げる毎日に心身ともに疲弊して、本当に人生最大の病み期っていうぐらいに疲れ果てた時があったんです。今後の『あやまんJAPAN』の活動への不安もありました。 その頃に『有吉反省会』に出る機会があって、その時の私は昔テレビに出た時とはもう本当に全然違うような黒髪で、衣装も地味な感じで『最近もう疲れちゃったんです』と愚痴ったんですよ。そうしたら出演者の皆さんもSNSのコメントでも、『あやまんJAPANは元気なほうがいいよ』とか『〝ぽいぽいぽい〟をまだまだ見たい』と励ましてくれて、まだやっていてもいいんだな、求められる部分もあるんだなっていうのをものすごくぎゅんと感じてしまったんです。 それで一念発起して、すぐに会社を作ることになったんですよね。それまでは一応事務所に所属していたものの、元々『あやまんJAPAN』って自分たちが勝手に作って勝手にやってきた活動だから、自分たちでもう1回やってみようと」 それから10年。営業を主戦場にして「何とかご飯を食べられるぐらいは」続けてくることができたという。やはり根強い支持はあるようで、シンガポールに呼ばれて営業をしたこともあるそうだ。そして今年の7月で『あやまんJAPAN株式会社』は設立10周年を迎えた。これの節目に「一億総あげまんプロジェクト」なるものをスタートさせたという。どんなプロジェクトなのか。 「コロナではマジで営業がゼロになったんです。最近ではちらほらお仕事はあるものの、やっぱりコロナを機に色々変化したことって多くて、復活しきれていない。 世間では飲み会自体が減りつつあったり、みんなハラスメント疲れでストレス抱えてる方が多いようにも感じるんですよね。そんな時代だからこそ、私たちを知ってくださってる30代~50代ぐらいの人たちは令和にはない感じのあの頃のノリを求めている方もいるのかな、とは思うんです。 また、レギュラーメンバー3人が、ここ最近立て続けに出産を経験して母になり、これからさらに経験値をアップして子供を育てなきゃいけないっていうパワーに満ち溢れている今こそ、もう一度あげマンパワーでみんなをアゲアゲするよっていうことを打ち出したいと思いました」 これまでもそうだったのだが、レギュラーメンバー3人と下部組織であるユースメンバー約50人が〝DDD〟(どこでも・誰でも・大丈夫)な態勢でイベントなどに駆けつける。さらに営業用のWEBページを新設したり、個人のSNSに加えてLINEでも発信をしていくという。 しかし、やはりこの令和の時代に『あやまんJAPAN』の昭和&平成な芸風はなにかと逆風も多そうだ。実際に〝あやまんジェットコースター〟が《セクハラでは?》と、SNSで指摘されたこともあった。さらに母親になったことで、やはりこれまでのような下ネタはやりづらそうな気もするのだが……。 「下ネタって楽しい反面、人を不快にする可能性もあるから、昔から私もなるべく人を嫌な気持ちにさせないように気使ってやってきたんですけどね。その点ではもう10年前から苦悩してはいるものの、続けてることの意味もあるのかなっていう気もするんです。 でも、『安全日』って書いたふんどしを使ったネタはもう何年もやっているんですけど、昔は『安全日だから大丈夫 イェイ♪』で終わっていました。でも最近は『安全日だから大丈夫』って言った後に『だけど男性の皆さん、女の子に安全日というものは存在しないんですよ、いつでもちゃんと避妊してくださいね』っていうのを付け加えるようにしています。逆にそれを言うことで、また笑いが1つ起こったりもしますね。 また、私たちが呼ばれる営業はクローズドな会場が多いんです。そこで『今日はここだけでは何も気にせずパッと盛り上がってください』と声をかけることで、逆に場が盛り上がったりもします」 さらに〝あやまんジェットコースター〟では〝乗車〟する男性に事前に許可をとったりもしているという。そんなご時世に合わせたアップデートもしつつ、日頃ハラスメント疲れをしている30代~50代男性を元気づけるためにも『あやまんJAPAN』は、現在の芸風を続けていきたいとあやまん監督は語る。 「とにかくいろんなところを盛り上げたい人はぜひ『あやまんJAPAN』を呼んでください。いろんなところを盛り上げます♡」
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