委員15人に委嘱状交付 自己有用感向上を研究 館山の教問研(千葉県)
館山市教育委員会は7日、「市教育問題研究会」の今年度委員に、市内の小、中学校の教員15人を委嘱した。委員長は船形小学校長の水上賢治氏。諮問事項は昨年度に引き続き「自己有用感を高める指導の在り方」の研究で、来年2月に最終答申を予定している。 「役に立った」「認められた」などといった、自分と集団や社会との関係を、自他ともに受け入れられることで生まれる「自己有用感」を高める指導を探る内容。全国的にいじめの認知件数や不登校などが増加傾向である背景を踏まえた研究テーマとなっている。 昨年度は、児童生徒へのアンケートをもとに、「一人一人の活躍の場とそれを認められる場を設定し、自分の価値を実感すれば自己有用感が高まるだろう」という仮説を立てた。仮説に応じて、教科や学級運営などの教育活動全体で、どのように一人一人の活躍・認められる場を設定するかをまとめた、研究の進め方となる手立てを作成し、今年2月にあった中間答申で発表した。 この日は、石井浩己教育長が各委員に委嘱状を交付。委員の任期は1年で、3人が新任、12人が再任となっている。諮問を受けた水上委員長は、「館山市小中学校の児童生徒のより良い成長の一助となれるよう、委員の力を合わせて努めていきたい」と述べた。 今年度は、昨年度に作成した手立てをもとに実践につなげ、効果を検証していくとしている。 委員は次のとおり。 =敬称略 ▽委員長=水上賢治(船形小校長) ▽副委員長=鈴木美枝子(九重小教頭) ▽委員=岡田庸一(船形小)鈴木亜美(那古小)押本一代里(北条小)川上将伍(館山小)宇山望(西岬小)佐野朋子(房南小)山木一郎(神余小)星野純奈(豊房小)岩﨑由紀(館野小)山田淳(九重小)鎌田涼平(第一中)小澤香織(館山中)飯田一貴(房南中)