山下美月、乃木坂46卒業後は「大学生になった感覚」 作品に臨む気持ちはこれまでと変わらず
◆グループ卒業後も作品に臨む気持ちはこれまでと変わらず
――本作のようなミステリー作品へのご出演は初めてかと思います。山下さんご自身も考察が盛り上がる作品はご覧になりますか? 山下:かなり好きです。SNSが盛んな今の時代にすごく合っているなと思いますし。自分で見ていて考察するのも好きですが、見終わったあとに、視聴者の皆さんの反応も含めて楽しむのが面白いです。 ――ご自身の出演作についてエゴサすることも…? 山下:毎話終わったら、必ずしています。本作の第1話は謎の入り口で、始まったばかりのところなので、「これからどうなるんだろう」とか、「この人怪しいな」と皆さんがつぶやかれているのを見て、「あぁぁ…(ニヤリ)」みたいな(笑)。 ――(笑)。本作はグループ卒業後初のドラマ出演作となります。これまで“乃木坂46の山下美月”として作品に参加していた時と、“山下美月”として参加するにあたり、心境に変化はありますか? 山下:そこまで大きく変わったことはないです。今までもひとつひとつの作品にきちんと向き合って自分のできる最大限のことをやりたいなという気持ちでいましたし、グループの名前を背負って来ているという気持ちはありましたが、卒業した今もその気持ちはあまり変わらないです。自分が頑張っていろんな作品に出させていただくことで、現役のメンバーや、これから自分の道を進む後輩のメンバーもより活動の幅が広がればいいなと思いながら、活動しています。 ――演技のお仕事についての意識はいかがですか? 山下:お芝居に対して最初は苦手意識が強かったんです。 でも、乃木坂46のメンバーだけの舞台や、メンバーがメインキャストを務める映画など、乃木坂46に加入した時から日常的にお芝居に触れ、いろんな役者さんや監督さんに出会って、お芝居ってすごく楽しいものなんだ、と自分の意識が大きく変わりました。もっと頑張りたいという気持ちになり、今では好きなことでもあるので、これからも続けていきたいと思っています。 ――卒業コンサートから2ヵ月が経ちましたが、この2ヵ月はゆっくりできましたか? 山下:充実していたのもあって、「あ、もう2ヵ月経ったんだ!」という感じです。卒業コンサートもすごく楽しく終われたので、ハッピーな気持ちのまま2ヵ月を過ごせました。 卒業してしばらくは自分の時間を過ごすことができて、あまりスタッフさんにもお会いしない時間があり、大学生になった気持ちで楽しめました(笑)。私は高校生で乃木坂46に入ったんですが、卒業までの8年間、時間が止まっていたような感覚があって。卒業して、高校生から大学生になったみたいな感覚ですね。 ――先日25歳の誕生日を迎えられました。20代後半はどんなことにチャレンジしていきたいですか? 山下:これまで濃密な20代を過ごさせていただいて、これからも人として成長していきたいと思っています。ほかにも、1人で海外に行ったことがないので海外旅行に行きたいなとか、もっと料理が上手くなりたいなとか、車の免許を取りたいなとか、ひとつひとつクリアしていきたいです。 ――最後に、7年前の事件と現代の事件、どちらの謎の行方も気になる『降り積もれ孤独な死よ』ですが、今後の見どころを教えてください。 山下:ミステリーで重厚感のある作品ですが、その中に登場人物の人間性みたいなものが垣間見えた時に、愛おしくなったり、感情移入できる部分があると思うので、そういった部分にも注目していただきつつ、考察も楽しみながらご覧いただけたらうれしいです。 (取材・文:田中ハルマ 写真:高野広美) ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』は、読売テレビ・日本テレビ系にて毎週日曜22時30分放送。