12年ぶり、被災ピアノが復活 福島、避難解除の津島で演奏
東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となり、一部が特定復興再生拠点区域として3月に避難解除された福島県浪江町の津島地区で21日、祭りが開かれ、町立津島小の音楽室で12年間眠っていたグランドピアノが修復を経て、初めて聴衆の前で演奏された。 全国の被災ピアノを修理してきた同県いわき市の調律師遠藤洋さん（64）の手で復活したピアノは、町立なみえ創成小の児童らが思い思いにペイントして色鮮やかな外観に。 この日は津島中の校庭に止められたトラックの荷台がステージ。ピアニスト西村由紀江さんが、原発事故後に閉校した津島小・中の校歌のほか「花は咲く」を演奏し、聴衆らが一緒に歌った。
