【イラスト】東京都知事選立候補者

　ニコニコが主催する東京都知事選（7月7日投開票）のネット討論会が24日に配信され、“ほぼ全裸”の選挙ポスターを掲出して警視庁から警告を受けた河合悠祐（河合ゆうすけ）氏の参加をめぐって、会場に怒声が飛び交う事態となった。 【写真】“ほぼ全裸”ポスターのモデル「猛省」 　討論会の開始から30分後、河合氏が黄色い上下のスーツで顔を緑色にペイントした姿で到着。すると会場から「河合さん、今日出るんですか？出ないと思ったから、僕は今日来たのですけど、警察に警告されたような人が、この場にいるのはふさわしくないと思ってます。なのでご退場をいただきたい」と声があがった。 　抗議をしたのは立候補者の1人のAIメイヤー氏。いっぽう河合氏は、AIメイヤー氏が顔を白いマスクで覆って出席していることを指摘し「素顔を出してから言え。素顔も出さへんやつがえらそうなことを言うな」と反論した。AIメイヤー氏は「河合さんが、ここで議論していいのかいけないのか、僕はこの場にいるべきではない人だと思っているんですけど、イエスかノーかで決議を取ってもらっていいですか」と訴え、会場は緊迫した様子となった。 　ここで司会を務めたフリーライター畠山理仁氏が、「ちょっと待って下さい」と仲裁したが、AIメイヤー氏は「おととい、警察から警告されている人ですよ。僕ら真面目にやっているんですよ。セクシーポスター貼って、全国放送されて、なんでここにいるんですか。僕ら真面目にやっているので一緒にされたくない」とヒートアップ。河合氏も「警告やからね。逮捕されたわけでもなんでもないから。有罪でもないから」と再度反論した。 　畠山氏が「ちょっとストップ。候補者討論会であって、現時点で候補者です、みなさん」と再度仲裁したがAIメイヤー氏は「候補者としてふさわしくないと思ってます」と主張。河合氏から「おまえが帰ればいいやん。おまえが帰れって」と怒声が飛び、AIメイヤー氏が立ち上がってスタッフに制止され、他の候補からも声があがるなど、騒然とした雰囲気となった。 　別の候補からは「主催者が決めることなんで」と声があがると、畠山氏は「今、ここにいらしているのは候補者の方。現時点でも候補者です。ふさわしいか、ふさわしくないかを、有権者が決めるのが選挙です」と力説し、会場から「そうだ、そうだ」の声も。畠山氏が「そこは、皆さん、同席いただいて、選挙というのは、この人に入れて欲しいというのもできれば、この人に入れるべきではない、という運動も、皆さんが自由にできる。というのが選挙なので、その審判は有権者にしていただく。なのでこの場では、みなさんのご意見をうがかうということで、この会の趣旨はそうやっております」とまとめ、会場からの拍手も起こる中、再度、議論がスタートした。 　同討論会には、野間口翔、さわしげみ、大和行男、木宮みつき、しんどう伸夫、AIメイヤー、河合ゆうすけ、福本繁幸、黒川あつひこ（外山まき氏が代理出席）、ないとうひさお、内野愛里、小松けん、かがたたくじ、福永かつや、遠藤信一、上楽むねゆき、二宮大造、中江ともや、ふなはしゆめと、山田信一、加藤英明、横山緑、前田太一、みなみ俊輔、ふくはらしるび、木村よしたか、三輪陽一、松尾芳治、ホカリジン、小林弘、ひまそらあかね、向後真徳、アキノリ将軍未満の各候補が出席。一部はリモートや声のみでの参加となった。 　同日には東京青年会議所主催の候補者オンライン討論会も都内で開かれ、小池百合子知事、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏、前参院議員の蓮舫氏の4人が出席した。 　（出席者の氏名は討論会の公式表記）