ナイフ1本で表現…繊細で唯一無二の世界 立体切り絵作家「SouMa」さんが故郷松江で個展開催
山陰中央テレビ
TSKさんいん中央テレビとJALのコラボ企画。今回の担当は、客室乗務員でJALふるさと応援隊の横井美紀さんです。松江市出身のアーティストを取材しました。 JALふるさと応援隊・横井美紀さん 今回取材したのは、1枚の紙から緻密で繊細な、立体的な切り絵を作り出す作家です。7日から地元では10年ぶりとなる個展を開かれるということで、その気持ちも伺いました。 思わず息をのむ繊細で緻密な美しさ…立体切り絵です。ナイフ1本を使って、1枚の紙からさまざまな形が立体的に切り出されています。松江市出身のSouMa(ソーマ)さん、立体切り絵作家として唯一無二の世界を表現しています。 今回、特別に制作の様子を見せていただきました。 立体切り絵作家・SouMaさん: 組み立てるための展開図のようなものを切っていっているところです。切りながら、組み立てながらという作業を、思い付きでどんどんやっていっているところですね。 JALふるさと応援隊・横井美紀さん: 紙の質とかにも合わせて、カッターを変えたりすることもあるのですか? 立体切り絵作家・SouMaさん: 何種類かわけて道具を使っているんじゃないかと思われるんですけど、道具はこれ1本しか使わないです。 JALふるさと応援隊・横井美紀さん: シンプルなもので、こんな芸術的なものが出来上がるのはすごいですね。 SouMaさんは、7日から松江市内のギャラリーで個展を開きます。SouMaさんの作品には、下絵や設計図はありません。頼るのはあくまでも感性。デザインナイフを手に紙と向き合い、思うがままに刃を滑らせます。すると…10分ほどで、鳥の羽根が出来上がりました。まるで魔法がかけられたかのように、1枚の紙が立体的なアートに変化します。 JALふるさと応援隊・横井美紀さん: SouMaさんが立体切り絵を始めたきっかけは? 立体切り絵作家・SouMaさん: 作品作り自体は5、6歳からやっていたらしいです。小学校上がる前から。ナイフを使ってなにか創作をするということが好きで、道具を使った作業ということにハマっていきました。 SouMaさんが「立体切り絵作家」として活動を始めたのは2012年。その後、国内だけでなく海外でも個展を開き、その繊細で緻密な造形が多くの人を魅了してきました。その世界に魅入られた横井さんが、SouMaさんから切り絵の体験をと一緒に羽を作ろうと誘われ、挑戦しました。 JALふるさと応援隊・横井美紀さん: 意外に、もっと鉛筆みたいに描けるのかなと思っていたのですが、テクニックが必要で、シンプルなのですが手ごわいなと思いました。 ナイフを手に紙と向き合って約30分…。 JALふるさと応援隊・横井美紀さん: なんとか完成しました。鳥の羽をモチーフに作りました。色んな空を旅してきた鳥の羽ですかね。 立体切り絵作家・SouMaさん: 本当に物語が込められていますよね。作品からイメージが伝わってくるというのが一番大事なので。 SouMaさんの個展は7日から。ふるさと松江市での開催は10年ぶりだといいます。 会場のギャラリーを訪ねると、忙しく準備を進めていました。 JALふるさと応援隊・横井美紀さん: いよいよ久しぶりとなる地元・松江での個展の開催が7日から始まりますけれど、お気持ちはいかがですか? 立体切り絵作家・SouMaさん: 県外・国外でやってきたので、逆に緊張感がありましたけどでも、いよいよ開催なので、腹をくくって楽しみにしています。ワクワクしています。切り絵の枠を超えた、想像もつかないようなお仕事を、一つ一つこなしていきたいと思っています」 SouMaさんの個展は2024年12月7日から2025年1月13日まで開かれています。 JALふるさと応援隊・横井美紀さん: 本当に素敵でした。切り絵体験をさせていただいたのですがとても面白くて、すっかり切り絵のファンになりました。皆様にも繊細で緻密な作品をぜひ、間近で見ていただきたいと感じました。
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