センバツ高校野球 豊川「勝つ」心一つに 練習前に行進と校歌斉唱 /愛知
「チームが一つになるために」。10年ぶり2回目のセンバツ出場を決めた豊川は、入場行進と校歌斉唱をしてから練習を始める。ナインは甲子園で勝って校歌を歌う姿を想像しながら、グラウンドに大声を響かせる。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 1月30日午後5時ごろ、真剣な表情の部員約40人が5列に並んだ。主将の鈴木貫太(2年)のかけ声に合わせ、「いち、いち、いちにー」と行進。大きく腕を振って、ダイヤモンドを一周した。 行進が終わるとセンターのフェンス前に移動。背中を反らして「けだかきすがた本宮の」と歌い出し、校歌の一番を熱唱した。 昨年11月の明治神宮大会終了後、武市啓志コーチから長谷川裕記監督に提案があり、「全員の心を一つにする良い取り組みだ」として、メニューに取り入れることになった。鈴木主将は「校歌は勝たないと全員で歌えない。勝つという強い思いで練習するために歌っている」と話す。 上体を大きく反らして全力で校歌を歌いあげるのは、長谷川監督が主将としてチームを引っ張っていた2010年ごろに始まった同校の伝統だという。長谷川監督は「甲子園では豊川が大切にしてきた全力プレーで勝利して、全力で校歌を熱唱してほしい」と力を込める。【塚本紘平】