新型コロナの感染対策やワクチン接種体制を構築 山形県医師会前会長の中目千之さんに県特別功労賞
山形放送
新型コロナウイルスの感染対策やワクチン接種体制の構築に貢献したとして、鶴岡市の医師で前・県医師会会長の中目千之さん(77)に19日、県特別功労賞が贈られました。県特別功労賞の受賞は6人目です。 県によりますと、鶴岡市の医師・中目千之さん(77)は、2018年から6年間県医師会長を務め、医療的ケア児に関する在宅医療体制の整備のほか、医師の県内定着と確保に取り組みました。また、新型コロナウイルスへの対応には、感染対策の推進やワクチン接種体制の構築、経済回復に向けた感染対策と社会経済活動の両立に尽力しました。 これらの取り組みによって医療の発展に貢献したとして県特別功労賞を受賞し、吉村知事から表彰状が手渡されました。 「新型コロナウイルスは正体不明でみんな恐怖だった。医学的な治験をいただきながら対処できるようになってようやく5類まで来たので」 医師 中目千之さん「コロナの時は県や保健所などすべての組織がコミュニケーションを取り未知なる敵と戦ってきた。それぞれの組織が顔の見える関係を構築できた。これから新しい感染症が発生したとしても今回構築した組織間の連携を中心にやれば乗り切れると考えている」 県特別功労賞を受賞するのは、おととしの民謡歌手・大塚文雄さん以来、6人目です。現在、鶴岡市で産業医を務める中目さん。「今後は、医師不足の解決にどのように対応していくかが課題」と述べました。