アニメ「【推しの子】」9話場面カット（MEMちょ）

　年齢サバ読みは芸能界では珍しくないとはいえ、18歳の人気高校生YouTuberがそこまで年上だったとは…。アイドル活動を始めることになったMEMちょ（CV：大久保瑠美）が年齢を誤魔化していた理由は、「自分の夢を犠牲にしたのか」「苦労したんやな」と視聴者の涙を誘った。 【映像】MEMちょの年齢詐称がバレたシーン（2分29秒ごろ～） 　アニメ「【推しの子】」は、赤坂アカ氏と横槍メンゴ氏のタッグによる、累計発行部数1750万部突破の大ヒット漫画が原作。産婦人科医のゴローこと雨宮吾郎（CV：伊東健人）が大好きなアイドル・星野アイ（CV：高橋李依）の息子に転生することから始まる物語だ。2024年7月3日よりアニメ第2期の放送がスタートするほか、11月28日からは実写ドラマシリーズの配信、12月20日からは実写ドラマの続編に当たる映画の全国公開が決定している。 　第9話では、アクア（CV：大塚剛央）らと恋愛リアリティショーに出演していたYouTuberのMEMちょがルビー（CV：伊駒ゆりえ）、有馬かな（CV：潘めぐみ）のいるアイドルグループに加入することになった。アクアに連れられて芸能事務所・苺プロダクションへやってきたMEMちょは、そこで「年齢、サバ読んでるのでしょう？」と社長の斉藤ミヤコ（CV：Lynn）に指摘される。登録者数37万人を誇る人気JK配信者で公称18歳のMEMちょだが、実年齢はなんと25歳だった。 　ミヤコが「なかなかの肝の座り具合ね……」と驚き「25でJK名乗って番組出てたのか。メンタル化け物か？」とアクアもあきれたが、MEMちょは「これには事情があって！」と自分の過去を打ち明け始めた。母子家庭で育ったMEMちょは、アイドルを夢見てオーディションを受ける日々を送っていたが、高校3年生のときに母親が倒れてしまった。高校を休学し、様々なバイトをして家族を支えたMEMちょ。そのおかげで弟たちは大学に行くことができ、母親も元気になったが、その頃にはMEMちょは23歳になっていた。「夢を追える環境が整った時には、夢を追える年齢じゃなくなってた」という彼女は、行き場を失った情熱から配信を始める。当時はまだ高校を休学していたため「現役JK（笑）みたいな感じでやってたら、なんか思いのほかウケて。登録者数とかめちゃくちゃ増えちゃって！引っ込みつかなくなっちゃって！」と後戻りできなくなってしまったと明かした。 　放送当時、「なかなかの盛り具合w」「ウッソだろｗw」「実年齢が意外すぎる」とサバを読んでいたMEMちょに対し反響が多く上がったほか、彼女の過去も「自分の夢を犠牲にしたのか」「苦労したんやな」「お母さんのためにいろいろ頑張って……いい子！」と視聴者の涙を誘った。 （C）赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会