四国新幹線とリニア開業後を見据える 九州と四国結ぶ「豊予海峡ルート」めぐり両知事が意見交わす【前編】
10月28日、松山市内で行われた、愛媛と大分の知事会議。 欧米やヨーロッパからのインバウンド客の呼び込みなど観光活性化に向けて、両県が連携して取り組むことが確認された。 【写真を見る】四国新幹線とリニア開業後を見据える 九州と四国結ぶ「豊予海峡ルート」めぐり両知事が意見交わす【前編】 また会議では、愛媛県伊方町の佐田岬半島から、大分県の佐賀関半島までの、およそ14キロを海底トンネルなどで結ぶ「豊予海峡ルート」構想についても活発に意見が交わされた。 【前編・後編のうちの前編です】 ■◇◇豊予海峡ルート構想 実現可能性は? (愛媛県・中村時広知事) 「最後の議題は、広域交通ネットワークについてでございます。この議題は、豊予海峡ルート構想の早期実現に向けた取り組みの推進について、こちらは佐藤知事の方からご発言をお願いいたします」 ■◇◇トラックなら片道3万円 10年で元取れる? (大分県・佐藤樹一郎知事) 「私が大分市長時代もですね、一度知事にお時間いただきまして、こういう取り組みを検討したいというですね相談をさせていただいたことがあるんですけれども。今、大分と愛媛を結ぶですね、例えば国道九州フェリー、よりどんどんニーズが増えてきておりまして、今日もう乗ってきたんですけれども。車1台と、それから3人乗ってて往復2万4000円ぐらい費用です。トラックだと、片道だけで2万円以上払うんですけど、そういう料金で、そのままもし例えばトンネルを作ってですね、料金払っていただくということにすると、おそらく10年ぐらいでですね元が取れるというような、そういう風ないろんな研究を市長のときもやっていまして、県になりましてですね、またさらにいろんな視野を広げて検討しているところでございます」 ■◇◇距離14キロ 人流・物流増のほか防災にも活路 「ちょっとこういうパンフレットを。これですね『交通ネットワーク研究会』というのを作りましてですね、奥野先生といいます、国土審議会の会長さんに座長になってもらいまして検討したものを取りまとめたものでありますけれども、大分といいますか九州の方の視点から書いておりますけれども、この豊予海峡14キロですが、これを繋ぎますとですね非常ないろんな効果が期待されるという報告書を作ってもらいました」