「漫画がおもしろければ、誰かが必ず見つけてくれる」“ジャンプルーキー!”からアニメ化まで上りつめた『ラーメン赤猫』。漫画家・アンギャマンがこだわる「気持ちのいい読後感」
「漫画がおもしろければ、誰かが必ず見つけてくれる」
–––単行本となり、そしてアニメ化も果たしましたが、先生自身はアニメのどんなところを楽しみにしていますか? 『ラーメン赤猫』は、猫のかわいさを楽しむ漫画ではなくて、猫が真面目に働いている不思議さ/おもしろさを楽しんでもらう漫画なので、そこをアニメでも見たいですし、視聴される皆さんにも楽しんでほしいですね。 –––今後『ラーメン赤猫』で描きたいことを教えてください。 物語のすごく先までを考えているわけではないのですが、なるべく長く続けていきたいです(笑)。読者の皆さんも、猫たちが頑張って仕事している姿を、今後も変わらず楽しみにしていただければと思います。 –––先生のキャリアは、プロの漫画家を目指す人たちに勇気を与えるものだと思います。そんな方々にメッセージをいただけますか? 「ジャンプルーキー!」のような投稿サイトはもちろん、最近はSNSからプロになる人がたくさんいます。発表する場所がどこであろうと、その漫画がおもしろければ誰かが必ず見つけてくれるので、こだわって描き続けることが大切だと思います。 –––最後に『ラーメン赤猫』のファンにメッセージをお願いします。 この作品は、「ジャンプルーキー!」の投稿作から「ジャンプ+」のインディーズ連載になり、本連載になり、アニメ化も決定したので、シンデレラストーリーだと言われることもあります。もちろんそういう側面もありますが、結局はファンの皆さんの熱意ある応援がすべてです。 先ほども言いましたが、単行本を熱望するコメントをしてくれた人たちが喜んでくれているのを見聞きして、僕自身とてもうれしく思っています。ここまで来れたのは、本当に読者のみなさんのおかげです。ぜひ今後とも応援よろしくお願いします。 文/関口大起
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