マラソン・大迫傑 パリ五輪予行のボストンマラソン13位 Xで「自分の弱さと向き合え。逃げるな」
7月26日のパリ五輪開幕まで17日であと100日となった。マラソン男子の大迫傑(32)=ナイキ=は15日にボストン・マラソンを走り、13位だった。 * * * 大迫流の調整でパリへ向かう。初マラソンだった2017年大会(3位)以来7年ぶりに挑んだ伝統のボストンで、大迫は2時間11分44秒の13位。スタートからの下りで海外勢に引き離された。先頭争いに絡むことなく、8位だった森井勇磨(33)=京都陸協=にも屈し、日本勢最上位を逃した。アップダウンが激しく「五輪史上最難関」とも言われるパリを想定したレースで“満額回答”とはいかなかった。レース後は報道陣の待つ取材ゾーンに姿を見せずXで「自分の弱さと向き合え。逃げるな。戦い続けろ」とつづった。 21年東京五輪の6位入賞後、一度は引退したが、22年2月に現役復帰。「より自分のために走るようになった。軸が自分にあり、チャレンジを楽しめている感覚」と競技と向き合ってきた。トラックで出場した16年リオ五輪から3大会連続の大舞台まで、約4か月。ボストンを3度走った日本陸連の瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダー(67)はレース前「ボストンは下りがすごくて足に残ります」と話したが、大迫は「間の短さは考えずにやっています」。東京大会を上回るため足を磨き続ける。
報知新聞社