クレベルが斎藤裕に一本勝ちでご難続きの2023年を締めくくる。「最後にあなたが負けるのは私です」と鈴木千裕にアピールも【RIZIN.45】
「RIZIN.45」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でクレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術)と斎藤裕(パラエストラ小岩)による元RIZINフェザー級王者同士の対戦が実現した。2人の間には斎藤が王者だった2021年秋に対戦の機運が高まったのだがクレベルのケガで実現しなかったという経緯があり、今回は2年越しの対戦実現だった。 クレベルは6月の札幌大会で鈴木千裕を相手に初防衛戦に臨むも、前日計量で400gオーバーと規定体重をクリアできず王座はく奪。再起戦となった9月の金原正徳戦でも判定負けと現在2連敗中。斎藤は2020年に朝倉未来との王座決定戦に勝利を収め初代王座に就くも昨年4月に牛久絢太郎に敗れ王座陥落。4月に1年ぶりの再起戦に臨み、平本蓮に2-1で判定勝ちを収めて以来の試合となる。 1R、ともにオーソドックスの構え。ローを飛ばすクレベル。スイッチしてからの左インローがローブローとなり一時中断。再開後もローとフェイントの探り合い。クレベルの前蹴りをキャッチした斎藤が右ストレートを連打。その後の打ち合いでクレベルの右ローがまたもローブローとなり再び中断。クレベルに警告が出る。再開後、斎藤の右カーフが当たり始める。クレベルもロー。距離が遠くなかなか攻撃が当たらない両者。一気に距離を詰めたクレベルがパンチから蹴りを放つが蹴り足をつかんだ斎藤が軸足を狩ってテイクダウン。猪木アリ状態からブレイクとなりスタンドになると互いの右ストレートが交錯。なおも圧をかけて距離をつぶすにかかるクレベル。斎藤の右フックがヒットも、クレベルは右カーフ。
2R、斎藤が左ローを放った際にバランスを崩すとすかさずクレベルが襲い掛かる。足を使って交わしていった斎藤だが、食うレベルがタックルからテイクダウンに成功。斎藤が一度立ち上がるがクレベルは逃がさず。しかし今度は斎藤がテイクダウンに成功し、上を取る。クレベルはガードに入れて対応。斎藤は上からパウンドと鉄槌。クレベルも下からパンチを返す。クレベルの足が上がり三角を狙うが斎藤は許さず。しかしクレベルは下からパンチ、鉄槌。そして下から右手を取ってオモプラッターを狙うが斎藤がしのぐ。クレベルは斎藤との間に足を入れ、引っ繰り返し上を取り返すが、ラウンド終了。 3R、パンチの打ち合いからクレベルがタックルも斎藤が我慢。しかしクレベルはしつこく離さずコーナーに押し込むが斎藤がプッシュしてはなれる。今度は斎藤がタックルを仕掛けるとクレベルが首を取って素早くダースチョークの体勢に。そのまま絞め上げると斎藤が落ちてクレベルの一本勝ちとなった。