「マンガ食堂」管理人・梅本ゆうこさんの「いま人に薦めたい愛読マンガ」7冊 8月31日をループする青春ラブコメ
人生で思わず夜ふかしして読んでしまったマンガは?
◆『シグルイ』原作:南條範夫、漫画:山口貴由/秋田書店 江戸時代初期の駿河を舞台に、片腕の若武者と目の見えない天才剣士の死闘と確執を描く残酷無惨時代劇。南條範夫原作の時代小説『駿河城御前試合』の「無明逆流れ」のエピソードを中心に描かれている。 「マンガもアプリで読む時代になりましたが、気になっていた作品の無料全話キャンペーンがスタートすると、つい夜ふかししてしまいます」
梅本ゆうこさんの「マンガを読むときのマイルール」
「周囲に人がいると気が散ってしまうので(これが理由で、電車の中ではほとんど読めません)、基本ひとりの時間に没頭しながら読みたい派です」
今、最も注目している新人作家とその作品は?
◆『ハヴィラ戦記』みのすけ/集英社 奄美群島にて発見された小さな人型の生き物、ハヴィラ。絶滅を防ぐために人間によって何世代にもわたり、交配するつがいを決められている。人間から自由を勝ち取るために立ち上がる、ハヴィラの物語。 「ヤンジャンで連載中ですが、素朴な絵柄と骨太でハードな世界観のギャップにハマっています」
2024年食欲の秋におすすめのグルメマンガは?
◆『めしばな刑事タチバナ』原作:坂戸佐兵衛、作画:旅井とり/徳間書店 とある警察署に転属してきた立花刑事。食についての知識が群を抜く立花刑事が、容疑者や同僚相手に食事に関するうんちくを語っていくグルメマンガ。 「50巻を超えましたが、1話完結なのでどこから読んでもおすすめ。最近はレシピが登場するエピソードも増えましたが、どれも簡単でおいしくておすすめです」
2024年秋に読みたい「動物マンガ」は?
◆『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』ナガノ/講談社 なんか小さくてかわいいやつ=通称「ちいかわ」たちが遊んだり、一生懸命働く姿を描いた、ほのぼの日常マンガ。 「仕事に忙殺されていた一時期、書籍をデスクの上に置いて、気を失いそうになったらページを開いてちいかわ成分を摂取していました。精神的スイーツです」 ブログ「マンガ食堂」管理人 梅本ゆうこ(うめもと・ゆうこ)さん マンガに登場する料理を再現してブログ「マンガ食堂」で紹介。普段は会社員兼主婦。主な著書に『マンガ食堂』(リトル・モア)。 発表! CREA夜ふかしマンガ大賞2024 眠りにつく前のひとときに、日中のあれこれを忘れさせ、新しい世界に連れ出してくれる力のあるマンガを称える「CREA夜ふかしマンガ大賞」。昨年からはじまった一般読者による投票を一次選考として、200作品以上が候補にあがるなか、2024年のナンバーワンが決定しました。
大嶋律子(Giraffe)