「女子大生レーサー」池上あかりが執念の決勝進出 4月からは早稲田大学大学院へ「卒論は競輪について書いた」
別府競輪のミッドナイト「ラブリン杯(F2)」が18日、2日目を開催。2Rのガールズ予選2に出走した池上あかり(24歳・福岡=122期)に話を聞いた。(netkeirin特派員) 早稲田大学の学生とガールズケイリン選手という二足のわらじで奮闘している池上あかり。初日3着で臨んだ2日目2Rは、初手で荒牧聖未の後ろを取れたが、勝負所で追い上げた安東莉奈と並走に。内に閉じ込められる展開になった。 「競りだ…って思った。どうしようか悩みましたね。でもどうすることも出来なくて…」 重い内側を踏み続け、ペースアップに対応出来ず上位争いに参戦出来ず。ただ、最後の最後まで力を振り絞って、高木香帆と4着争いになった所がゴールラインだった。リプレイでも際どく、どちらが4着だったのかを判別することは難しかった。 「私、何着でした? 4でした? どうだったのかな…」 4着なら決勝進出、5着なら決勝進出を逃す、天と地ほどの差がある分かれ目。クールダウンよりも着順が気になるのは致し方ないことだった。としていると全着順発表のアナウンスが流れ、自身が4着と知ると「やった!」と声を出して喜んだ。 昨年末の高松以来、5節ぶり、今年初の決勝進出で「久しぶりに決勝に乗れた。良かったです。初日も死にかけながら頑張って踏んで良かった」と興奮気味に振り返った。5着だった高木との着差は微差。執念でほんの少しだけ前に出たようだ。 女子大生レーサーは「おかげさまで無事に卒業出来ます。26日が卒業式。4月からは大学院生になります」と笑った。 「卒業論文で『競輪』について書いた。開催の指導員の方にお願いして紙を置いて、男子選手やガールズ選手に睡眠や食事についてのアンケートを取らせてもらって、50人くらいの選手の統計を取らせてもらった。それが面白かったので、大学院ではもっとサンプルを増やしていろいろとやっていきたい。今までよりもリモートが増えると思うので久留米中心で練習が出来ると思う。まずは今回の決勝を頑張ります!」