ドジャース、実況もまさかの結末…想像つかず「問題は大谷に打席が回るかではない。その打席で何が起きるか」ワクワク”あおる”も…三重殺には「最もあり得ない」
◇24日(日本時間25日) ドジャース2―4パドレス(ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平選手(30)は3打数1安打、1得点。四球と三振が1つずつで、メジャー記録の「53本塁打―55盗塁」は変わらなかった。9回は大谷に第5打席が回る直前にまさかのトリプルプレーを完成され、ジ・エンド。地区2位のパドレスに2ゲーム差と迫られた。一方のパドレスはワイルドカード3位以上のポストシーズン(PS)進出を確定させた。 ◆大谷翔平が口をとがらせ…三重殺後の表情が「見たことない」【写真】 3点ビハインドの9回に3連打を浴びせて2点差とし、なお無死一、二塁。ここで9番・ロハスが内角160キロの直球を捉えたゴロは運悪く三塁ベースの前で、処理したマチャド三塁手はそのままベースを踏むと、三塁―二塁―一塁とわたるトリプルプレーで試合が終了した。 さすがの名アナウンサーも、これだけは想像もつかなかった。ドジャース地元中継局スポーツネットLAのジョー・デービス実況は9回、ネクストサークルに大谷が控えるロハスの打席で「問題は大谷に打席が回るかではありません。その打席で何が起きるかです」と、ワクワク感を伝えていた。 だが、結果は最悪の三重殺で試合終了し、大谷に打席は回らずじまい。同実況は「不可能です! 信じられません! 野球でも最もあり得ないエンディングの一つになってしまいました」と嘆き、相方のジェシカ・メンドーサ解説者も「こんなの、正気の沙汰じゃない」と、うなだれた。 一方、パドレス地元中継局パドレスTVのドン・オーシロ実況は「Oh my goodness(何てことだ)! トリプルプレー、試合終了だ! 魔法のような2024年にパドレスがPS進出を決めました。信じ続けた人々にとって、ついにこの年が来ました。これより最高なことはありません」と感極まった。 そして、一呼吸置いて冷静になってからは「正直なところ、こんな終わり方は全く予想していませんでした。マチャドがゴロを捕った瞬間は、二塁から一塁のダブルプレーを狙うものとばかり思っていましたが、彼は『全部いってやろう』と思っていたわけですね」と振り返った。
中日スポーツ