NPB事務局長、検討始まった延長タイブレーク制「まず来季は無理でしょうね」実行委で導入を巡るメリットとデメリットを報告
日本野球機構(NPB)と12球団は1日、東京都内で実行委員会を開催。ゲームオペレーション委員会からは、このほど検討が始まった「延長タイブレーク制」についての報告があった。実行委終了後、NPBの井原敦事務局長が取材に対応し、状況などを説明。導入を巡ってメリットとデメリットの両方があることを明かした。 「タイブレークは検討を始めた段階で今後はまず、もし実施するとしたら目的を明確にしないと、という話になっています。時間短縮のためか、勝ち負けをはっきりさせるという目的なのか、それぞれメリット、デメリットもあり、果たして目的通りの効果があるのか分からないし、そこをしっかり考えましょうというのが本日の説明の内容です」 試合が早く決着すれば選手の疲労軽減の一助になることも考えられることには「あの状況で投げる投手の負担は大きいでしょ? という意見が出たらどう答えるか。それがメリット、デメリット」。勝ち負けの決着をつけることにも「MLBの場合はそもそもが引き分けがないというところからタイブレークを導入したが、NPBの場合は引き分けはずっとあったわけだし、そんなに数も多くない」。それぞれにメリット、デメリットがあることから、じっくりと検討していくという。 この先の見通しについては「いつ結論を出すのかというスケジュール的なものは一切設定していません」と言い、「まず来季は無理でしょうね。そんなに急いで何かやるほど状況的に迫られてるものでもない」。さまざまな角度から精査し、議論をしていく。
中日スポーツ