甘みのある味わいが特徴、純米酒焼酎「瑞鶴」 佐伯市の大地酒造と臼杵市の小手川酒造がタッグ
大分県佐伯市の大地酒造(池田敬社長)と臼杵市の小手川酒造(小手川励人社長)がタッグを組み、純米酒焼酎「瑞鶴(ずいかく)」を完成させた。大地酒造の主力商品「花笑み」の純米大吟醸などをブレンドし、小手川酒造自慢の木おけ蒸留器で蒸留した逸品。「やわらかく、穏やかないいものができた」と手応えをのぞかせる。 「うちの純米酒を蒸留したらどうなる?」。一昨年、大地酒造の池田司専務が、知人でもある小手川酒造の実崎貴文支配人に協力を申し出たことがきっかけ。「やったことがなく、面白そう」(実崎支配人)と、実証的に新しいものを作り出す取り組みが始まった。 原料となる純米酒のブレンドなど、準備を重ねて昨年9月に仕込みを開始。蒸留する時間やアルコール度数など、相談しながら作業を続けた。うまみにこだわって無ろ過を選択。浮かび上がった植物性の油を丁寧に手作業ですくい、仕上がりを意識しながら手間暇をかけて1年がかりでつくりあげた。
両酒蔵の関係者が今月上旬、佐伯市の田中利明市長に完成を報告した。 「瑞鶴」は500ミリリットルでアルコール度数は25度。甘みのある味わいが特徴で、ストレート、氷少なめのロックがお勧めという。千本の限定販売(税込み1万1千円)で、池田専務は「お湯、ソーダ割りもおいしいが、1杯目はぜひストレートで味わってもらえれば」と話した。 取扱店などの問い合わせは大地酒造(0972-48-9388)。