旧正月用に自宅に飾る切り花などを買い求める人たち＝９日午前、糸満市・糸満市場いとま～る（竹尾智勇撮影）

　【糸満】10日は旧正月。旧暦の大みそか「トゥシヌユールー」に当たる9日、旧暦文化が根付く糸満市の「糸満市場いとま～る」には、飾り物の松や盛り花、マグロの刺し身、豚肉などを買い求めようと、多くの市民が小雨の中を訪れた。 　ソーキや天ぷらを買い込んでいた大城喜美子さん（76）は家族4人で年を越す。「家にある昆布と一緒に肉を炊き込み、おいしいソーキ汁を作る。来年も家族・友人と仲良く過ごしたい」と語った。 　精肉店を営む大城武志さん（68）は「今年は物価高で肉の仕入れ値が上がったが、何とか乗り切った。来年は血圧も仕入れ値も上がらず、健康で繁盛したいね」と笑った。（南部報道部・国吉聡志）