50代おひとりさま「質素な6畳一間、お金が心配で眠れない夜もあった」。不安解消のためやったこととは
不安の前にまず試算。老後に月いくらあればいい?
きんのさんが今とくに心配しているのが、老後の資金のこと。雑誌やテレビで「老後資金に2000万円必要」「将来、年金はもらえなくなる!?」といった情報を目にしては、「お先真っ暗のような気分」になったそうです。 そんなとき、きんのさんが実践したのが、老後のお金がいくら必要か試算すること。 「不安に向き合うためにまず情報収集をしました。総務省のホームページで見られる『高齢ひとり暮らし世帯の支出』を参考に、自分の場合だと月にいくら必要か試算してみることに。食費は自炊派だからこんなにかからないとか、住居費はもう少しかかるとか。結果、月12万円もあれば慎ましくも私らしい暮らしができそうだと思えるようになり、老後の生活が具体的に見えてきました」
●「高齢ひとり暮らし世帯の支出」を自分流にアレンジ!
「老後2000万円必要」の根拠ともなるこの統計。でも、平均値なので住居費が約1.3万円と激安だったり、「その他」の詳細が不明だったり、自分の場合に当てはめにくい。そこで、これを自分流にアレンジします。 食料、住居、水道光熱費をこれまでの家計簿から予算立て。楽しむこと、学ぶことは生きがいにつながるから教養娯楽はしっかり確保、その分「その他」は余剰金扱いにして少なめに設定。 『54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし』(扶桑社)では、団地暮らしのメリット・デメリットや、年金生活の予習としての月12万円生活、お楽しみも大切にする食費節約のコツといったアイデアをたっぷり紹介しています。
ESSEonline編集部