鈴木彩艶所属のパルマは現地でどう見られている? 地元紙が特集「スズキの質を際立たせるが…」
日本代表GK鈴木彩艶が所属するパルマについて、地元紙『ガゼッタ・ディ・パルマ』が13日に特集を組み、現地の声を伝えた。 【セリエA順位表】パルマの状況は? 昨シーズンにセリエB優勝を飾り、3年ぶりのセリエAを戦っているパルマ。2022年夏からチームを率いるファビオ・ペッキアの下、リーグ戦20試合を終えて降格圏からわずか1ポイント差の16位に位置している。 そんな中、第20節で残留争いのライバルであるジェノアに敵地で0-1と敗れてポイント獲得を逃したパルマについて、地元紙が特集。「急いで変える必要がある。適切な決意がない」などといったファンの意見を紹介している。 パルマの中盤のカギを握っていたファンタジスタのアドリアン・ベルナベの長期離脱を嘆き、「ベルナベの不在がかなり大きい。チームには彼のような特徴を持つ選手がおらず、ピッチで苦しんでいる」と指摘する声もあれば、今シーズンからパルマのゴールを守る鈴木彩艶に言及する声もある。セリエA前半戦のペナルティエリア内のセーブ数で首位の成績を残した日本代表GKを称賛する一方、守備陣に苦言を呈するものだ。 「スズキは、(セリエA前半戦で)ペナルティエリア内でのシュートのセーブ数が最も多かったGKだ。この数字は、彼のクオリティを際立たせるものであることに間違いない。だが、パルマの守備陣の限界を浮き彫りにするものでもある。相手にチャンスを許し過ぎている」 またジェノア戦の失点シーンを振り返り、「本当に不運なエピソードだった」とパルマの成績に運の要素も作用したことを指摘する声も紹介されている。 「ボールは(エンリコ)デルプラートに当たって変化し、スズキは滑ってしまった。それに(モルテン)フレンドルップのシュートは、あざ笑うかのような軌道を描いていた。いくつかの偶発的な出来事が1つのシーンの中で重なって起きた結果、パルマは失点してしまった」