勇気ある連続四球でスガコバ6回0封…宮本和知氏「2人の思いが一致した」
◆JERA セ・リーグ ヤクルト0―5巨人(11日・神宮) あれはキャンプの時。菅野に会った小林が「今年はこうだね」みたいな話をしていた。菅野は1軍キャンプだけど、小林は2軍。球場も宿舎も違うのに、今年の智之を知っていた。誠司は2軍の宿舎で、相棒のブルペン映像をタブレットでチェックしていたんだ。これぞ恋女房。前回も含め、一度もサインに首を振っていないんじゃないかな。 【動画】菅野智之&戸郷翔征がジャイアンツ球場でキャッチボール スガコバのすごさは4回にあった。2死から村上、サンタナに四球。0―0から連続四球なんて普通はよくないけど、1点勝負の中で一発を警戒した。6番の長岡で勝負という考えが2人にはあったはず。サンタナに2ボールになった瞬間、菅野と小林の思いが一致した勇気ある四球だったね。 打者を見て勝負できる点にもスガコバの味があった。3回は下位打線に3球勝負で省エネ。対する高橋奎は下位相手にも球数がかさんだ。5回2死一、二塁のピンチでは、ギアを上げて青木を力勝負で空振り三振。6回の先取点は、メリハリがあるバッテリーのリズムから生まれたとも言えるよ。決勝打は、真っすぐにずっと押され気味だった中でカットボールが来て、ちょうど合った(笑い)。ラッキーだったね。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)
報知新聞社