33年ぶり菩薩像御開帳 富山・姉倉比売神社に住民ら参拝、獅子舞も披露
富山市寺家(大沢野)の寺家公園内にある姉倉比売(あねくらひめ)神社で14日、33年ぶりに嵯峨虚空蔵菩薩(こくぞうぼさつ)像の御開帳が行われた。知恵や記憶力を授ける存在として信仰されており、多くの住民が集まった。 同菩薩像は、702(大宝2)年に、京都の嵯峨野から伝わったとされており、江戸時代から33年ごとに御開帳されている。 同菩薩像は普段、近くの帝龍寺(たいりゅうじ)で安置されており、前夜の内に同神社に移された。式典では、参拝者が見守る中、帝龍寺の室生晃年住職が御開帳縁起を読み上げ、ずしの扉を開けた。右手に鋭利な剣、左手に宝の玉を持つふくよかな顔立ちの菩薩像が姿を現すと、集まった人たちは手を合わせていた。 地元の保存会による獅子舞の披露もあった。