【インドネシア】イオン首都郊外に12号店、豚肉は販売せず
総合スーパーのイオンインドネシアは15日、首都ジャカルタ郊外の西ジャワ州ブカシ市に「イオン パクウォンモールブカシ店」をオープンした。スーパーの単独店舗としては6店舗目で、他の業態を含めた合計では12店舗目。12号店の周辺はイスラム教徒の住民が多い地域のためヒアリングの結果、インドネシア国内では初めてイスラム教徒にとって禁忌の豚肉を販売しない店舗とした。 西ジャワ州ブカシ市に、22日に新規開業する商業施設「パクウォンモールブカシ」のLGフロアに、先行してソフトオープンした。売り場面積は約4,000平方メートルと、既存店舗と比べてコンパクトな作りとなっている。 イオンは出店前に周辺地域の住民に「どんなスーパーを希望するか」「どんな商品がほしいか」などのヒアリングを実施しているという。イオンインドネシアの勝浦義明マーケティングゼネラルマネジャーはNNAに対し、ヒアリングで「豚肉は売るのか」「豚肉が置いてあるなら足が遠のいてしまう」といった声が多かったことから、店内の精肉売り場に豚肉を置かないことを決めたと説明。「顧客が一番欲しいものを厳選して品ぞろえを工夫した」と述べた。 ■来年6月にはバンドンにも 今後の出店計画は、2025年春ごろにバンテン州タンゲラン県の「イーストヴァラ(Eastvara)BSD」にスーパーをオープンする。また地方都市では西ジャワ州バンドンに初めて進出し、同年6月ごろに中心部の商業地域「Paris Van Java」でスーパーを開業する予定だという。 イオン12号店が入居するパクウォンモールブカシには、250以上のテナントが入居予定。階上にはレジデンスビル4棟(総戸数2,646戸)が建設中で、ホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット」「フォーポイント・バイ・シェラトン」も入居する計画。