白米に極小鮭が一片 SNSで話題の弁当、販売急増 秋田のJA直売所
JA秋田おばこが製造する極小焼き鮭(さけ)弁当「げきからぼだっこ飯」が今、話題となっている。10日に購入者とみられる人物がX(旧ツイッター)に弁当の写真を投稿。インパクトのある見栄えが影響したのか、300万回以上の閲覧数を記録した。テレビ番組で取り上げられるなど関心が高まり、発売時1日4個だった販売個数は、今や111個を売るまでになった。 弁当は、トレーいっぱいに敷き詰められたJA管内産「サキホコレ」や「あきたこまち」の白米の上に極小の「ぼだっこ」(秋田の方言で焼き鮭の意味)が1片だけ載る。白米と焼き鮭のアンバランスさが特徴的だ。 低迷する米の消費拡大を狙い、「米を主役にした弁当を作りたい」との思いで考案した。JAファーマーズマーケット「しゅしゅえっとまるしぇ」で、3日に販売を開始。価格は1個150円だ。 反響は予想以上だ。Xに続き、在阪テレビ局の全国放送が重なり、人気に火が付いた。多い日には100個以上売れる同店が誇る看板商品に成長した。 考案した藤田学店長は「良い意味で少しふざけた面白い弁当があることをアピールしたかった。口コミなどで広がり店に足を運ぶ来店客が増えてくれれば、うれしい。今後も米の消費拡大につながる面白い弁当を考案したい」と張り切る。