【写真：Getty Images】

　UEFAユーロ2024（EURO2024）・準々決勝の2試合が現地時間6日にドイツの各地で開催された。大会屈指のスカッドを誇るイングランド代表はスイス代表と、フィルジル・ファン・ダイクをはじめ盤石のDFラインを揃えるオランダ代表はトルコ代表と対戦した。 【決勝トーナメント表】サッカー ユーロ2024（EURO2024） 　先んじて行われたイングランド対スイスは、ガレス・サウスゲート監督率いるチームがPK戦の末に勝利をおさめている。試合には勝ったものの、イングランドは序盤からスイスにペースを握られ、縦パスを通される場面が多々見られた。スイスは大会を通して組織力の高さを見せてきたが、このゲームも例外ではない。ブレール・エンボロのゴールにより、スイスが先制に成功する。 　しかし終盤にコール・パルマーやエベレチ・エゼらが投入されると、イングランドは前半と比べて別のチームになった。80分にブカヨ・サカがカットインから同点弾を決め、試合を振り出しに戻す。そのあとは両チームともに譲らず、勝負の行方はPK戦に委ねられる。ジョーダン・ピックフォードが値千金のセーブを見せ、イングランドがベスト4進出を決めた。 　続くオランダ対トルコは、ロナルド・クーマン監督が指揮を執るチームが逆転勝利をおさめている。19歳の若き才能アルダ・ギュレルの高いキック精度にオランダは再三苦しめられ、トルコの先制点は同選手のクロスから生まれている。セットプレーの流れからギュレルが利き足でない右足を振り抜き、サメト・アカイドゥンのゴールをアシスト。35分に試合は動く。 　後半も一進一退の攻防が続き、お互い何度か相手のゴールに迫るシーンを作る。すると70分、オランダもセットプレーからやり返す。メンフィス・デパイのクロスにステファン・デ・フライが頭で合わせ、イコアライザー。そして76分、コーディ・ガクポがゴール前で粘りを見せ、相手DFのオウンゴールを誘発。オランダは土壇場で試合をひっくり返した。トルコは終了間際まで猛攻を見せたが、オランダの守備をこじ開けられず。気迫溢れる好ゲームは、オランダに軍配が上がった。 イングランド代表 1-1（PK：5-3） スイス代表 オランダ代表 2-1 トルコ代表