『新潟三越跡地』の再開発進まず…地上37階建ての“複合タワー”計画も施工業者見つからず「スケジュール等は未定」
NST新潟総合テレビ
2020年に閉店した新潟市の新潟三越の跡地で計画されている複合型タワーの再開発が大幅に遅れる見込みであると新潟市が明らかにしました。 【関連】「目を引く!」百貨店の跡地に…約150mの“複合型タワー”建設へ 新潟県内“最高層ビル”の全貌 【新潟市都市政策部 鈴木浩信部長】 「現在再発組合において事業計画を検討してございます。そのため実施・設計の着手スケジュール等は未定でございます」 11日の新潟市議会で市が説明したのは2020年に閉店した新潟三越跡地の再開発事業のスケジュールについてです。 新潟市中央区古町地区から百貨店がなくなり、中心市街地の活性化が大きな課題となる中、去年、新潟三越跡地に商業施設やオフィスマンションが入る地下1階・地上37階建ての複合型タワーを建設する計画が公表されていました。 【高橋三義新潟市議】 「事業内容は、この6月に発表される予定でしたが、いまだ発表がありません。なぜ遅れているのか、その理由を伺います」 【新潟市都市政策部 鈴木浩信部長】 「再開発準備組合において昨今の建設業における人手不足などの社会情勢を受けまして、組合設立認可申請を合わせて提出される事業計画の検討に時間を要している」 工事を始めるためには地権者などからなる準備組合が事業計画を提出し、認可を受けて本組合に移行する必要があります。しかし、準備組合が設定したスケジュール・予算では施工を請け負ってくれる業者がおらず。 今年9月に予定されていた本組合への移行が遅れ、今月開始予定だった建物の解体工事も実施できていません。 【街の人】 「早くしてもらった方がいいと思う。困る」 【街の人】 「早く解体も着手して再開発ビルが完成してほしい」 当初は来年の建設開始、2029年中の完成を目指していたものの… 【新潟市都市政策部 鈴木浩信部長】 「現時点で完成時期は未定と伺ってございますが、いまの計画の事業規模であれば除却も含めまして少なくても4~5年の工事期間は必要と考えてございます」 古町地区のにぎわいの創出が期待される再開発計画は、その先行きが見通せない状況となっています。
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