第52代横綱・北の富士勝昭さん死去、82歳 23年春場所から体調崩し解説〝休場〟 24年7月にVTRであいさつも…お茶の間に見せた最後の姿に
体調を崩し、昨年春場所からNHKの解説を「休場」していたが、今年7月の名古屋場所初日だった14日にVTRで出演。「皆さま、お久しぶりです」とあいさつし、場所の展望を語るなど復帰も近いと思われた。しかし、これがお茶の間に見せた最後の姿となった。
■北の富士勝昭(きたのふじ・かつあき、本名・竹沢勝昭=たけざわ・かつあき) 昭和17(1942)年3月28日生まれ。享年82。北海道旭川市出身。出羽海部屋に入門し、32年初場所初土俵。38年春場所新十両。39年初場所新入幕。41年秋場所大関。42年春場所初優勝。45年初場所で2場所連続3度目の優勝を飾り、玉の海とともに横綱に昇進した。49年名古屋場所2日目に引退し、井筒部屋を興す。先代死去のため52年10月に九重部屋を継承。千代の富士、北勝海の両横綱らを育てた。日本相撲協会では理事、審判部長などを歴任し、平成10年1月に退職。その後はNHKの相撲解説などを務めた。幕内通算592勝294敗62休(64場所)。優勝10回。現役時代は185センチ、135キロ。