ドラマ「おっさんずラブ」の新作「おっさんずラブ-in the sky-」（テレビ朝日系、土曜23時15分）が11月2日からスタートする。“天空不動産編”は劇場版でピリオドを打ち、航空会社「天空ピーチエアライン」を舞台におっさんたちの恋愛劇が描かれることになる。新たに千葉雄大、戸次重幸の出演が発表されると、ツイッターのトレンドワードに2人の名前が躍るなどネット上は期待の声で盛り上がるが、一方では前作から続く同番組の公式ツイッターに「設定を変えるなら別ドラマとしてやってほしい」など、前作からの熱心なファンの声も寄せられている。新作は新たな魅力を放つことができるか。

舞台は航空会社　前作と別世界の設定

どんな演技を見せてくれるか期待の千葉雄大（2018年撮影：志和浩司）

　今回、田中圭演じる春田は、リストラされて新人CA（客室乗務員）として働くことになった独身男性という設定。一方、吉田演じる黒澤は“グレートキャプテン”と呼ばれるほど、技術・人柄ともに優れたパイロット。千葉は黒澤とペアを組む副操縦士・成瀬竜、戸次は職人肌の整備士・四宮要をそれぞれ演じる。春田や黒澤といった役名はそのままに、前作とは別世界で新たなラブバトルが展開するという形だ。 　発表されるやネット上には「千葉雄大めっちゃ好きなのにどうしてくれるんだ」「千葉雄大なじみそう」と、甘いマスクと温もりあるキャラクターで女性ファンをとりこにしてきた千葉への期待の声が噴出。また、戸次に関しても「戸次重幸が出るなら絶対に見る」「まさかシゲさんが！　まだ気持ちがついていけない」と驚きと期待が入り混じった声が上がっている。

前作の熱心なファンからは反発の声も

　しかし、この新たな設定について行けないファンも少なくないようだ。 　「前作では黒澤と春田にプラスして、林遣都演じる牧の存在が大きく、中には『春田と牧の恋愛ドラマとして見ていた』という視聴者も多いんです。今回は、その牧がいないわけで、千葉さんや戸次さんのファンは人気作参戦に期待が高まるのは当然として、『牧くんロス』を払拭できるかどうかが新シーズン成功の鍵を握るのでは、と思います」と指摘するのは、テレビ情報メディアの40代女性編集者。 　ただしこうした現象も、人気シリーズゆえの宿命との声もある。 　「前作人気が高ければ高いほど、やはりそこに愛着を持つファンも多い。事実、『何年かかってもいいから新作を出して』と切望するファンの声もありました。そうした熱烈なファン層の中には、春田も黒澤も役名は前作のままで物語の設定だけが変わる展開について行けない人もいます。ツイッターの公式アカウントを前作から引き継ぎ、アイコンを新作のものに変えたことなども、前作に思い入れの強いファンからは受けいれがたいポイントになってしまいます」と指摘するのは、民放放送局の30代男性スタッフだ。