大学日本一懸け開幕 常陸宮杯ゴルフ、男子115人熱戦 片山津GCウエスト
常陸宮(ひたちのみや)杯第3回全日本大学ゴルフ選手権・常陸宮妃杯全日本女子大学ゴルフ選手権(北國新聞社特別協力)は5日、加賀市の片山津ゴルフ倶楽部ウエスト(旧西コース)で開幕した。初日は男子の常陸宮杯のラウンド(6695ヤード、パー70)が始まり、23大学の精鋭115人が学生ゴルフ日本一の座を懸けて白熱のプレーを繰り広げた。 大会は日本学生ゴルフ連盟が主催し、日本ゴルフ界では唯一、皇族から下賜された杯を競う大会として創設された。「学生ゴルフの聖地」を目指し、2022年から片山津GCウエストが舞台となっている。 常陸宮杯は5~8日、女子の常陸宮妃杯は6~8日に1日18ホールで競技が行われ、男子23大学、女子15大学の計約190人が団体優勝とMVP獲得を狙う。 男子では、パリ五輪4位と健闘した山下美夢有(みゆう)の弟で、片山津GC白山コースが会場となった8月のプロテストをトップで合格した山下勝将(まさゆき)(近大4年)や、山下と同じくナショナルチームのメンバーで昨年の日本学生選手権を制した小林匠(大阪学院大2年)ら、学生のトップ選手が出場している。 雨上がりのコンディションの中、インコースからスタートの山下は力強い第1打を放ち、拍手が送られた。 ●地元枠で金沢学院大 地元石川からは開催地域枠として金沢学院大が出場する。片岡幸大主将(4年)は「普段から練習しているホームコースなので、練習と同じように平常心で試合に臨み、一人一人が最善を尽くす」と意気込みを示した。 団体戦は各校5人が出場し、上位4人の合計スコアで競う。第1回大会では男子は日大、女子は大阪学院大が優勝し、第2回では男子は大阪学院大、女子は福井工大が制した。男子の初代MVPには蟬川泰果(せみかわたいが)プロ(東北福祉大OB)が輝いている。